Kaye2005-06-17

調整日。今日はいきなり副院長先生による噛み合わせチェックから開始。右下の2番と3番の間の隙間が閉じたことを言うと、「ふんふん」と頷き、「下の前歯が少し下がったからですね」とおっしゃった。なるほど! It totally makes sense. I don't know why I didn't think of that! 今は3番を後ろに下げている作業中とはいえ、前歯が全然動かないということはあるまい。右3番の動きが左に比べて遅いのも確かだが、前歯が下がったから隙間が閉じたということなわけだ。「ワイヤーで引っ張ってますから、3番が前に戻るということはないですよ。ワイヤー外せばすぐに戻りますけど」と先生。うんうん、引っ張っているのになぜに隙間が閉じたのだ、と不安に思っていたのだが、これで原因がわかった。これからは、いちいち心配するのはやめよう。

左右3番の動きにくわえて、下の前歯全体が少し下がったことも寄与して、アーチワイヤーの端部がいつもより飛び出していたらしい。ちょっと頬に当たるようで痛いなとは思っていたが、飛び出して曲がってしまっているくらい出ていたという。先端が曲がっていたせいで、アーチワイヤーがすんなり外れずにちっとばかし痛い思いをした。

今回は、下の奥歯を前へ持ってきたいということで、もっとアーチワイヤーが飛び出ることになると思うから、痛くなったら切りに来てください、との説明を受けた。楽しみだなあ、奥歯の前進。

先生がアーチワイヤーの準備をする間、調整の間隔が3週間と4週間で違いはあるのか、と聞いてみた。矯正力をかけると骨がとけて歯が動き、また骨ができるまでに大体3週間かかると言われているという。個人差はあるが、3週間たっても歯がまだぐらぐらしたり痛かったりする人もいるので、そういう人は4週間おきの調整がいいだろうが、私の場合、3週間でもいいと思うとのことであった。全体的に見れば、3週間ごとにした方がprogressも早くなるので、矯正治療期間が短くすむことにもつながると言う。副院長先生の答えというのは、いつもto the pointで、preciseで、聞いていて気持ちいい。頭の良い人に違いない。

リンガルアーチを外すと、レジンパッドが当たっていたところが激しくくすぐったくて、舌があたるといつもウヒャウヒャと笑ってしまうのだが、今回は副院長先生ったら、外した後にスプレーで口内を洗浄しようとするではないか。水があたるともう身をよじって笑ってしまう。先生も笑って、「え、難しい?変?」と言うので、「いや、パッドが当たっていたところがくすぐったいんです」とさらに笑いながら答えた。先生は、バキュームの先端が当たることと勘違いされたので、「いや、リンガルアーチの」と説明したが、こういうことを言う患者はいないのか、「くすぐったいんですか?」と不思議そうであった。パッドが当たっていたところだけふやけた感じというか、敏感になっていて、スプレー状の水が当たった日には、ニャハニャハと笑うしかない。結局、「じゃ、うがいにしましょう」と、椅子を起こしてくれた。治療中にへらへらと笑う患者。Sorry, doc.

アーチワイヤーの準備が出来て、一部結紮したところで、オーロラ姫登場。久々の担当である。私は針金の結紮線の上からカラーゴムをいつもかけているが、ゴムだけではやはり結紮力が弱いのかと聞いてみた。ゴムだと遊びがどうしても出るので弱くはなるが、ケースによってはそうやって弱い方が、アーチワイヤーが動きやすいので良いと言う。そうか、ぎちぎちに固定していればいいというものでもないのだ。

「今はワイヤーを動きやすくしたような装置も新しく出たんですよ」と言うので、「デーモンシステムですね」と言うと、「ええ、よくご存知ですね、どうして?」と驚いていた。インターネットで矯正情報を探していると、結構この名前は見かける。self-ligatingの装置らしいということしか知らない。痛みが少ないとか、治療が早くすむとか聞いたことがあるが、姫の話によると、まだ歯並びが揃っていない人なら効果が期待できるが、私のようにもう既にでこぼこは取れた状態だと、今の通常の装置とそう変わらないと思う、とのことであった。なーんだ。この医院でも取り扱いを始めたらしいが、私には無関係なようである。

「でも、デーモンだとカラーゴムはできないんですよね?」と聞いてみたら、「できなくはないですが、せっかくワイヤーを動きやすくした装置なのに、ゴムで固定しては意味がないですから」とのお答え。そうか。ということは、私のように、結紮線の上からさらにゴムをかけているようなことをしていると、動きが遅いのかなあ、と帰りの電車の中で疑問に思った。そこまで動きに影響があるかどうかは謎だが、今度の調整のときに聞いてみよう。

この後カラーゴムの話で盛り上がり、なんとこのクリニックでは私しかカラーゴムユーザーがいないということが判明。もう一人興味を持った女性がいたらしいのだが、結紮するタイプではなく、ブラケットにキャップをはめるタイプの装置にしたので、ゴムは使わないことになったらしい。「ゴムはずっと置いていると劣化して切れやすくなりますからねえ。新製品は買ってないんですよ」と言うので、「じゃ、今あるゴムを一生懸命使います」と答えたら、笑っていた。使命感に燃えるな。

で、今回は初めての二色使い。ゴールドとえんじ色を交互にかけてみた。副院長先生も「今日はシックですねえ」とコメント。実は色の主張の強さにちょっとドキドキしたのだが、まあたまにはいいわ。今までは、パワーチェインをひっかけたブラケットにはカラーゴムは無理だ、と言われていたので、上下の前歯8本にしかかけてなかったのだが、姫は「大丈夫ですよ。もしかしたら上の3番のは飛ぶかもしれませんが、かけられます」と言うので、ついでにお願いした。

次回は3週間後の7月15日。

本日、4725円也。
Cumulative total: 381,560円