Bobby

ああ、猫と遊びたい。画像は日本の高校に通っていたときに飼い始めたBobbyたん。父が保護した。私が捨て猫を見つけ、飼っていいかと聞いたときには毎回だめだと言っていたくせに、自分が見つけた猫はかこっているという。「玄関にいたから」らしい。子猫のときはそれはもう可愛くて、学校から帰って玄関を開けると、ごろごろニャーニャー言いながら、すりよってきていた。手袋を丸めて投げると、興奮して騒ぎまくる元気な猫だった。だが、じきふてぶてしくなって、玄関を開けても家の中はシーンとしたまま。部屋に入ると、私のベッドの上で丸くなっていたりする。「ねえ、ただいま」と言うと、ちらっと薄目を開けて、ぐぐーっと伸びをしたりするが、そのまま向きを変えてまた寝るという生意気な猫であった。

私が留学したのち、トイレ以外の場所で用を足すようになり、家は大変だったらしい。夏休みに帰国して、「久しぶりー」と言いつつ近寄っても逃げもせず、なでてやると、昨日まで一緒に暮らしていたかのようにグルグルと喉を鳴らした。

大学に入って夏休みに帰国したとき、外で他の猫と喧嘩をしたらしく、怪我をしていた。帰国した日の夜、ブラシをかけてやると喉を鳴らした。その次の日から家に帰ってこなくなり、3日後に庭で死んでいるのを母が見つけた。母も私も号泣。父も落ち込む。でも、最後に会えてよかった。待っててくれたのかなー、などと感傷的になった。

当時、親には言わなかったし、これからも言うことはないが、あの怪我の傷は獣医に見せるべきだったのだと思った。やっぱり、猫は室内で飼わなきゃだめだ。猫のためにも、近所のためにも。