Light pink ligs

調整日であった。今日の衛生士は以前なにかと不満ある処置をしたプー。バンビかミニーが良かったなあと思ったが、まあ良い。あまり警戒してもなんなので、きわめてポジティブに笑顔で「お願いします」と挨拶。あたしも大人じゃん。

まず、左上の抜歯後の口蓋側がヒリヒリがすると訴えると、今日の作業で直接触ることは無いので大丈夫とのこと。今日は抜歯後初なので、新しくナンスホールディングーアーチを上顎に装着するとの説明。上の奥歯が前に出てこないようにするためのものだという。プー、なんだかいつもと違って、ちゃんと説明が行き届いているという印象だ。nice going, girl.

カラーゴムとワイヤーを取り外した後、歯をざっと磨いてくれ、そこで院長先生登場。「あ、Kayさんね。抜歯はドキドキしたでしょう?」と聞く。「あまりに簡単に抜けたので拍子抜けしました」と言うと、うぉっほっほっと笑っていた。口内をチェックし、「左右半本ずつ抜ければ一番よかったんだけどねえ。そういうわけにも」と言う。そういうこと今更言うのやめて。もう、口元が引っ込み過ぎるのを回避するために、隙間を完全に埋めずに人工的に詰めて調整することになるに違いない、と心の準備をすることにする。Always expect the worst. ぴっちり埋めてもOKってことになれば万々歳。無理ならもうそれでいいわ。ふん。

で、先月型を取って作ったナンスを上顎に装着。この1ヶ月の間に奥歯6番周りの隙間が少しせまくなったらしく、ググッと入れ込むと結構痛い。「お、ちょっとせまくなったかな」と先生も言いながら更に力を入れて押し込む。痛いよ。前方のぺたっとくっつく部分は、下手するとちょっと嘔吐感をinduceする感じもある。しゃべりにくいのも否めないが、1週間くらいで慣れるだろうとのこと。以前つけていたワイヤー状のホールディングアーチでも同じようにlispしていたがいつのまにか直ったし、同じことだろう。すべて慣れってことで、I'm not worried.

先生がバンド(画像の昆布巻き状態のところ)にセメントをつける作業をしている間、「下の前歯がこの1ヶ月の間にまた重なってしまいました」と言ってみた。口を除いて「お、うん、これくらいだったら大丈夫。こんなにスペースできたし」と笑う。「すぐに重なったので、やっぱり歯は動いてるんだなあと驚きました」と言うと、「せまいところに無理に力で揃えてたからね。全部仕上がってもやっぱりリテーナーは一定期間はちゃんとしないとね、戻るから」と答える。リテーナーにも取り外し可能なマウスピース形とか、ワイヤー形とか色々種類があるらしいが、それが選べるのかどうか聞いてみた。「うちは歯の裏側からワイヤーで固定するタイプにしてるんよ。取り外し可能にすると、ちゃんとつけない人がいるからね、特に子供とか。だからもう取れないようにする」とのお答え。ほう、表からは見えないリンガルタイプなのだな。今日の先生はえらくtalkativeで、作業をしながらやたらとしゃべり続ける。「一人遠くに行く患者さんがいてね。固定式のリテーナーだと取れると着けなおせないから、取り外し式のを作ったんだけど、結局それを家に忘れて行ってね。家の人に送ってもらえばいいのに、まあいいや、大丈夫だろうと思ったらしくて、結局後戻りしてねえ」そりゃーもったいない。留学でもしたのだろうか。がんばって数年かけてきれいな歯並びにしたのに、リテーナーをしなかったせいでまた崩してしまうなんて。まだまだ先の話とはいえ、私も心しておこう。

バンドを固定後、はみ出したセメントをプーが磨いてくれる。次に先生がワイヤーの調節をし、「はい、結紮してー。上は3番にキャップ。下は3、4番キャップ、あとチェーンを・・・」とかなんとか、プーに指示。今日は指示事項が多かった。「で、後でカラーゴム聞いたげてね」と、ちゃんと私がカラーゴム愛用者であることを覚えている先生。おほほ、少数派かしらん、やっぱ。

今回は、抜歯後の隙間を埋めていくためにアーチワイヤーが動きやすいようにするため、上の3番と5番、下の3、4、6番は針金の結紮線は使わず、透明なゴムのチェーンをひっかけて(これがまた強力で痛い)、ブラケットに白いキャップなるものをかぶせて固定したらしい。このチェーンのせいで、カラーゴムは上下とも前歯4本にしかかけられないが仕方ない。プーは何種類かゴムを持ってきて「どれがいいですか」と聞くので、うーん、と悩んでいたら、ライトピンクを手に取り、「これは?」と聞く。うん、それにしようと今思ってたのよ、プー、how did you know?という感じだった。桜も開花したことだし。今日のプーとはin syncでなかなか良い。ゴム装着後に鏡をくれ、今日の処置を説明してくれる。上の歯は、奥歯を動かさずに前歯を奥へ下げるようにする、とのこと。ということは、やっぱり隙間は前へ移動してくるということなのだなー。まあ、上顎前突女だからしょうがないわね。画像を見てもわかるように、4番の隙間は前から見る分には全然わからない。これが一時的にでも3番の位置に隙間がくるとしたら、どう考えても目立つわね。そうなりゃ、マスクだ、マスク。良かった、日本に住んでて

最終チェックの前に、ナンスはともかく、奥歯のバンドに違和感があり、噛んでも歯が当たっていない感じがすると言うと、プーは院長にそれを伝える。前のホールディングアーチとまったく同じ高さにしているのだが、微妙に歯が動いて変に感じるようになったのだろうとのこと。「エンジンちょうだい」と先生が言ったような気がするのだが、「遠心」かな。ともかく、なにかウィンウィンと削るような機械をバンド部分にあてて調節した後、「はい、噛んでー、開けてー」を繰り返して、確認用のペラペラの紙でチェック。違和感は依然あるものの、さっきよりは良くなった。これもまた慣れるだろう。口内って、ほんの1ミリ違うだけでも、すごく違和感を感じるものだわね。

本日、4725円也。
Cumulative total: 367,385円