上の左右4番を抜歯し、ちょっと不安に感じていることがある。同じく4番を抜歯した方々の矯正写真を拝見すると、4番に出来た隙間に3番を送ることによって、隙間が2番と3番の間に移動している人が多い。4番は口の端にあるので、隙間があっても割とわかりにくいが、3番の位置の隙間というのは結構目立つ感じがする。歯並びによって、歯の移動のさせ方や、それによる隙間の位置と量の変化に個人差があるとはいえ、あんまり前歯に近いところがすきっ歯ってのもなあ、とちょっと心配になる。この隙間のことを考えると、下の歯と同様、上も5番が抜歯対象だったら良かったのに、と抜く前から思っていたのだが、4番がちょうど治療歯だったし仕方ない。おまけに左上5番はエステニアを詰めてお金をかけているので、これを抜けと言われたら悲しかったかもしれない。

この5番のエステニアについて私は勘違いをしていた。4番の抜歯前は、ほんの2ミリ四方くらいしか詰めた部分は見えていなかったので、実際どの程度の大きさの詰め物なのか知らなかった。勝手に「小さい詰め物」と思い込んでいたので、歯1本の治療に対して1万8千円というエステニアの値段は、「じゃ、大きい詰め物の方が得じゃないか」と思っていた。だが、4番を抜いて5番が丸見えになった今、詰めた範囲がもっと広かったということが判明。2ミリ四方の詰め物に1万8千円は高いと思ったが、7ミリくらいはありそうなので、よりお得感を感じたメデタイ私であった。歯と歯の境の虫歯を削るって一体どうやっているのかわからないが、歯科医というのはやはり器用なのだなと感心。

これから前歯を奥に送っていくとはいえ、この5番は今よりは前方向に位置させることになると推測する。となると、銀色の詰め物を取っぱらって、エステニアにしておいて心底良かった。good judgmentだったじゃん、珍しく。