年末に通販生活の「明礬の花」が届いた。3袋分のお試しがついている。本品が牛乳パックのような容器に入っているので、勝手に液体だと勘違いしていたのだが、白い粉末であった。お湯に溶かしても無色無臭。ただ、大げさに言うと、お湯の質感がねっとりする感じに変わる。あくまで大げさに言うとだが。お湯が柔らかくなる。
肝心の乾燥肌に対する効果はまずまず。しっとりする。だが正直言って、漢方の入浴剤の方が私にはあっていたような気がする。漢方はかゆみを抑える効果が高かった。でも煎じる手間と値段を考えると、また漢方に戻る気にならない。しばらく明礬で様子見。
しかしこれ、通販生活で売ってなかったら、絶対買わなかったと思う。何せメーカー名は「ヤングビーナス」。うさんくささレベルA+じゃないか。明礬の花を入れたお湯に使っていたら、ビーナスになれるのか。もはやヤングではないが、オールドでもない。

そんなミドルな私(というのにも抵抗を感じるな)は、ニューリカちゃん世代。よく遊んだ。私には不幸にも5歳上の姉がいるが、彼女は初代リカちゃんとバービーを持っていた。今のバービーみたいな笑顔ではなく、アイライナーばっちりで、胸が大きく、むっつりした顔のブルネットのバービーだった。姉が人形遊びをしなくなると、二体とも私がもらった。他にも、母の同僚の娘さんからもらった人形や(たぶんタミーちゃん。でも髪がショートに切ってあった)、初代いずみちゃん、リカちゃんママ、ニューリカちゃんの妹のふたごの赤ちゃんも持っていた。これらの人形は、小学校5年生で他県へ引っ越すときに広島の家においていったのだが、一人家に残った祖母に処分されてしまった。私は彼女をまだ許していない。
ニューリカちゃんの白い白い家具シリーズは、一緒に持って引越したため無事であった。なぜ人形は置いて家具だけ持っていったのかは覚えていない。今でも実家のstorageにある(はず。あ、不安)。ダイニングセットなど、無くしてしまった家具もあって、もっと大切にしておけばよかったと後悔。silverwareやコーラやオレンジジュースのビンなど、本当によくできていた。おしいことした。
家具のほかに、人形の洋服もいまだに持っている。"Mattel 1964"などとタグがついているドレスもあるので、バービーのか、それともタミーちゃんをくれたお姉さんにもらったものなのかもしれない。60年代のすんごいおしゃれなワンピースなど、今見ても新鮮。
ネットで調べると、この手の人形コレクターが大勢いるのに驚く。私は人形が可愛いからという理由ではなく、単になつかしいからリカちゃんが好きなのだが、皆さん、結構なお値段でオークションで競り落としたりしている模様。私は人形を持っていないからといって、わざわざオークションで手に入れようとは思わないし、洋服も誰も着ないからといって手放すつもりもない。家具もしかり。思い出の品は手元に置いておきたい。
人形と共に処分されてしまったリカちゃんハウスもおしいことしたなあ。左右に開くタイプで二部屋しかなかった。近所の友達は、初代リカちゃん用の「リカちゃんマンション」という、4部屋もあって屋上に庭まである豪邸を持っていたのでうらやましかった。「マンション」という言葉が正しく使われているではないか。condoという意味で使う「マンション」が一般的じゃなかった時代に発売されたのだろう。ニューリカちゃんの家で、螺旋階段で屋上にあがっていける白いハウスが欲しくてしかたなかったのだが、もう既にひとつハウスを持っているという理由で買ってもらえなかった。この家の画像がなかなか見つからないなあ。見てなつかしがりたいのに。

と、「いずみちゃん」じゃなかった。「いづみちゃん」だった。