28日に美容院の予約を入れている。今月誕生日だったので、3割オフになるサービスが使える。行く暇がないかもしれないとあせっていたのだが、髪切りたい病にここ1ヶ月ほどかかっていて、何がなんでも行ってやる気分になり、とりあえず先週予約をした。過去4年はロングヘアで生きてきたが、肩より上まで切りたい気分である。ここで切ったら、今みたいに肩甲骨あたりまで伸ばすことなんてもうないかもしれない。ま、私の人生、ショートヘアかボブのときの方が圧倒的に多いので、短い髪でいることに抵抗はない。でも伸ばすのが大変だったことを思うと、ちょっとずつ短くしていこうかなと、おしい気にもなる。伸ばす途中は美容師さんの協力も得て、「切りたいっていっても切らないでください」とお願いし、「いいんですね。切らないからって怒らないでくださいよ」と念を押され、中途半端な伸びかけも彼女がうまくパーマをかけてくれて今の長さにまでしたのだった。今のところ、あごラインのボブにしようかと考えているが、決断はしていない。こういう客が一番困るんだろうな、美容院では。「決めてから来いっ」とか。

そんなことをここ数日考えていたため、昨夜変な夢を見た。美容師さんにまかせて髪を切ってもらったら、80年代風のショートヘアにされてしまったのだ。そんなひどい、と傷ついていたのだが、場面が変わって、どこかの大きな家の中にいる自分はもうロングヘアにもどっている。そしてそこにはケネス・ブラナーがいるのである。私はなぜかこれから起こることをすべて把握していて、「別れるのがわかってるのに」などと思いつつも、ケンと一緒に居たくて彼にお酒をついでもらったりしている。途中で何かを届けにきたというブルネットの女性が裏口に現れ、私はドアを開けるケンを見ながら、「この人とケンがあとで恋人同士になるのよね」と暗い気持ちになりつつグラスを傾けるのであった。

寝る前に"Dead Again"(愛と死の間で)をケンのコメンタリーを聞きながら見たので、その影響で見た夢だろう。愛と死の間で [DVD]リリースされたときに一度見たが、ミステリーとreincarnationのようなものがミックスされた作品であること以外、詳しい内容を忘れていたのでまた借りてみた。よく出来ていておもしろいことには違いない。でも、ネタばれになるので書かないが、脚本家が取り入れたちょっとした言葉の遊びだとか、そういうものに気づいてしまうと、「やり過ぎ」としらけてしまった。

とはいえ、I like Ken. He is so talented.ハンサムというのとは違うのだが(唇無いし)、演じている姿が、特にperiod piecesとなると、bold and handsome and dashingで素適だ。シェークスピアやってる彼にはうっとりする。この"Dead again"で初めてアメリカ人の役をしたらしく、アメリカ英語をテープを聞いて練習したとコメンタリーで言っていたが、彼のアメリカ英語はうまい。共演の元妻Emma Thompsonよりもうまい(she isn't bad, either, but Ken sounds more natural)。同じ英国人のGary Oldmanが色々なアクセントがうまいと言われていたが、"Romeo is Bleeding"(蜘蛛女)蜘蛛女 [DVD]の頃の彼のアメリカ英語はconvincingではなかった。イギリス英語にもアメリカ英語にも聞こえないから、「この人どこの出身だろう」と思ったことを覚えている。

私はこのアクセントを使い分けられる人というのに弱い。すっごく弱い。アメリカ国内のいろいろな地方のアクセントとか、ドイツ人が話す英語、フランス人が話す英語、などなどやられると楽しくて仕方がない(それでハンク・アザリアが好きなのかな)。アクセントをバカにしているのではなく、音の違いを聞き分けて、それをreproduceできるこの人達の能力をI admireなのだ。色々なアクセントの練習用のテープが私も欲しいくらい。そんなの身につけてどうする、と言われればそれまでだが、I think it's kind of fun to be able to speak with different accents.