今朝、朝日新聞のコラムを読んでいて、そのとーりよ、と声に出してしまった。ホノルルマラソンに参加し、その日本人の多さに辟易されたことを書いておられるのだが(直接的にではないが、かなりfrustratedだったと読み取れる)、その中で、トイレの並び方のくだりで大きく頷いたのだ。なぜに日本人は個室の前にそれぞれ並ぶのか。全員が一列に並び、空いた個室に順に入っていくフォーク並び方式にすれば、公平ではないか。たまにフォーク並びの概念を理解している人が既に並んでいて、おお、すばらしい、これこそあるべき姿、と思い後ろに並ぶと、ほぼ100%の確立であとから来た人が列を無視して個室の前に並ぶ。要するに、フォーク並びを知らないゆえの無礼な行動であるが、この国にフォーク並びが存在しないわけではないだろう。銀行のATMではちゃんと普及しているではないか。当初、この並び方が徹底するまでは行員が案内に立ち、床にも矢印が書いてあったり、「一列にお並びください」などというサインが立ててあった。今でも、テープを張ったポールを設置して、一列にしか並べないようにしてあるvestibuleもあるではないか。この銀行での並び方をトイレでもしようという発想がないのか。効率良くものごとを処理できる日本人が、なぜにトイレの並び方となるとこうもアホなのかと思う。そう、「フォーク並びしよう」どころではなく、「フォーク並びしろ、ブス」と思うくらいこれは私のpetpeeveなのである。

このコラムニストの日本人の観察は非常によく理解できる。知っている仲間同士でないと会話をしないなどというのは、私も頻繁に見かける。知らない人とでも気軽に声を掛け合って軽くchitchatするというアメリカの習慣が私は大好きで、宗教的な話以外であれば話しかけられれば会話を楽しみ、私からも話しかけることがあるが、日本でそれをすると相手はひいてしまうケースが多い。日常生活ではなく、色々な人が集まるパーティーでさえそうだ。They don't mingle. なんのための集まりだ。知っているもの同士だけで固まって、他の人を会話に入れようとしないuncouth behaviorはなんなのだ。
パーティーを催すホスト・ホステスがゲスト同士を紹介するなど、気配りがきいてないケースが多いのも事実。シャイで話しかけにくいというのであれば、mingleしやすい環境を作ってやらねば。ああ、私が参加した史上最低のパーティーを思い出してしまった。"cordially invite"するという結婚報告会の招待状を持って東京まで行き、参加費5000円を払い(Still I am cordially invited, right?)、お祝いのプレゼントを渡した。ホストもホステスもゲスト同士を紹介するということはただの一度もせず、ホステスは私に「あの人は○○新聞で働いている人、あの人はXX銀行の人」と、遠くに立つ人々の名前ではなく、職業と肩書きだけを教えてくれた。I guess I was supposed to be impressed.ホステスとは大学時代の友人であり、お祝いしたい気持ちで遠方から参加したが、彼女のsuperficialityだけをfind outするために行ったようなものであった。あれだけ気分の悪い思いをしたパーティーは後にも先にもない。ま、このparticular partyに関しては、日本人云々ではなく、彼女個人の山猿ぶりであるから、ちょっとdigressしたわね.
たまにではあるが、日本でも知らない人に話しかけれることはある。この間バスを待っていたのだが、なかなか来ない。来たと思ったら観光バスだったり、「回送」だったりする。もう一人60代くらいの男性が車の来る方向を見つめながら待っていたが、突然私の方を振り向いて、「バスというのは、自分が乗る必要のないときにはたくさん走っとるように思いますが、いざ乗ろうとするとなかなか来んもんですなあ。」とおっしゃる。深い。「まったくそのとおりですねえ」と頷いた。こういう小さなやり取りをしただけでも、その日ちょっと気分がいい。