Rockefeller Center Christmas Tree

で、ハッピーバースデー、ジーザスなわけだが、私はサンタクロースを小学校3年まで信じていたというめでたいガキであった。

「クリスマスプレゼント、何お願いした?」などと、クラスメートと盛り上がっていたら、クラス一のやんちゃ男子のO君が、「サンタクロースなんてお父さんなのに、まだ信じてんの?!」と大声で騒いだのである。プライドの高いわたくしのことなので、そこはバカにされてはいけないと思い、「そんなの知ってるよ!」と言いながら、実はひどく動揺していたのであった。

母が信者だった教会の幼稚園に通い始める前だったか、もう通っているときだったか覚えていないのだが、そこの日曜学校に行っていたことがある。あまりにシャイで他人との交流にストレスを感じ、途中でドロップアウトしてしまったが、結構真剣に神様もキリストも信じていた。んでもって、キリストがいるんなら、サンタクロースもいるだろうし、いい子にしていればプレゼントをもらえるものだと本気の本気で信じていたのだった。

幼稚園の年長組のときだったか、「美しきチャレンジャー」というボーリングの漫画の飛び出す絵本が欲しくて欲しくて仕方が無かった。でもその漫画のタイトルがわからなくて、サンタさんにお願いしようにもどうしたらいいのか困っていたのだ。今でもはっきり覚えているが、母が台所で夕食後の洗い物をしている後ろ姿に向かって、「ボーリングの漫画なんだけど、名前がわからないからお願いできない。」と訴えた。母は振り向いて、「ボーリングの漫画?飛び出す絵本?ああ、そう。大丈夫よ、サンタさんは何でもわかるから。」とか言って、私を安心させたのであった。そして、クリスマスの日の朝、ちゃーんと「美しきチャレンジャー」の飛び出す絵本が枕元に置いてあったのだ。「すごーい、サンタさん知ってた!」と本気で喜んだ無邪気なガキであった。本屋で聞いたんでしょうね、うちの母。

しかし、今のガキは何もらうのか知らないけど、絵本一冊お願いするなんて、あたしってつつましい。

画像はゴージャスなスワロフスキーのスターをのせたRockefeller Center's Christmas Tree. スターをのせたのは今回が初めてらしい。これくらい光ってて初めてツリーは素適と言える。