蕁麻疹の漢方薬の追加をもらいに、A先生のところへ行った。医院に着いたときは2、3人しか待合室にいなかったのですぐに済むかなと思ったら、皆さん、やたら診察時間が長くて1時間半くらい待った。本を持っていっておいてよかった。
やはり一日2回ではなく3回飲むようにとのこと。はい、すみません。脈を診るために手に触れ、「はー、冷たい」と笑われた。血流悪し。腹診をしながら、「体力ありますねえ」と感心したように言う。先生の前でか弱いふりをしても真相はばれているらしい。おなかを触るだけで「体力がある」とわかるのも漢方医学の不思議ではあるが、大体「体力がある」という意味がいまひとつよくわからない。「それはきつい運動を長くできるとか、そういうことなんでしょうか」と聞いてみると、「それもありますが、免疫力だとかですね」とのこと。ふうん。「でもときどきおなかは嘘をつくんでね」と笑う。なんだそれは。おなかが体力のあるふりをしていることがあるのだろうか。何でもいいが、皮膚が弱いのは体力とは関係ないってことなのね。あー、何が欲しいって、強い皮膚。
そういえばずっと以前、見た目と体力は違う、と先生に説明を受けたことがあるのを思い出した。患者にボクサーがいたらしいのだが、体自体はカッチカチの筋肉質でも、診察してみると体質は「虚弱」だったらしい。虚弱体質のボクサー。まさに見た目で人を判断してはならない。
先生に「心は弱いんですが」と言ってみたら、「心は体にひっぱられますから、気持ちが良くなるような運動をしてみられるのもいいかもしれませんね。その体力であれば、なにをしても大丈夫です。」と言われた。なにをしても。ものすごい数の選択肢があるではないか。エベレストでも挑戦してみようか。金が無い。
確かに運動不足は実感している。運動すると気持ちもさっぱりするし、昔のようにジムでステップエアロでもしたいとは思うのだが、通い続ける意志の力がないのである。ボクシングジムでやっているボクササイズもやってみたい。空手道場の護身術を兼ねたシェープアップコースにも興味がある。だが、結局ジムまでのアクセスが悪いなどと言い訳して行動に移していない。それに、帰りに電車に乗ることを考えて、ジムでシャワーを浴びて、髪を乾かして、顔整えてなどとやっていると、荷物は多くなるし、気軽に「ジムへ行こう」という気にならない。車でさっとジムに行き、運動後は汗だくで汚いまま、また車でさっと帰宅できるというのが理想である。車買わなきゃ。このように、運動しない言い訳というのは簡単にできるものである。
ま、せいぜいウォーキングだな。春先には毎日近くの川土手を1時間くらい歩いていたんだが、そういえば親知らずを抜いた日以降、歩いていない。半年前じゃん。心身の健康のためにもまじに運動始めよう。えーっと、今日はもう暗くなったし物騒だから、明日からね。