赤が炎症部

昨夜電話で、院長先生が「飛び出たワイヤーがささったらいけないので、脱脂綿を噛んで寝るといい」とアドバイスをくださった。取れるprecautionはすべて取りたい性格なので、まずワックスを貼り付け、その上にコットンを置く。左側も、クロスバイトにかけているゴムが擦れて、奥歯の突き当たり部分(画像の赤い部分)が痛かったので、ついでにコットンを置く(あの部分はなんという名前なのだ。歯茎じゃないし、頬でもないし)。無事何事もなく眠ることが出来たが、起床後クロスバイトの方のコットンを取り出した際、炎症部分が思ったよりひどくなっていることに気づく(ちょっとグロいので詳細は省く)。ちょっとブルー。以前からゴムが擦れていることはわかっていたが、早く歯を起こしたいという気持ちの方が強かったし、激痛でもないので、特に気にしていなかった。これも診ていただかなくては。

「4時過ぎくらい」と言われていたので、4時10分前に医院に到着。真っ暗。まだいらしていない。私は約束に遅れることを恐怖に思い、punctualであることに全力を尽くす性質ゆえ、早く着きすぎることもままある。ビルの廊下には冷房はついてないし、医院の前で立って待っていては、副院長先生が着いたときに「ちょっと遅いじゃない、先生」みたいで感じ悪いかも、と思って、向かいの本屋へ行く。久しぶりに軽く笑えるものが読みたくなり、姫野カオルコさんの「すべての女は痩せすぎである」を買う。I read the beginning, and it looked promising. 4時数分前なのでもういいかなと思い医院に戻ると、ちょうど先生が院内の電気をつけているところだった。

しゃきしゃきした感じの女医さんは、「どうぞー、座ってください」と明るくおっしゃり、パタパタと院内中を走り回り、道具やカルテをそろえている。まだ脱脂綿を噛んでいたため、洗面コーナーで外し、ティッシュにくるんで捨てようとしたが、空のtrash canを見てふと思いとどまる。医院がしばらくお休みなら、このtrash canをemptyすることもないだろうし、これは持ち帰った方がいいだろうと気づき、ポケットへ入れる。

で診察。炎症を起こした部分は、あんまりひどいようだったらゴムがけは休むように、とのことだった。下の歯にはリンガルボタンが二つ並べてつけてあるが、今まで両方のボタンにゴムがひっかかるようにしていたため、肉の部分に擦れていた。一つだけでも大丈夫、とおっしゃったので、肉から離れた方のボタンにこれからはかけることにする。

ブラケットの装着作業中、「あら。」と先生一言。「ちょっとまってね」とまた走り回り、どうなさったのかしらん、と思っていたら「水がね、出ないわ。」と困っている。洗面の水道からは出るが、診療台まわりの水が出ない。しばらく色々なところを押したり蹴ったりなさっていたが、「しょうがない。コップ貸してください」と、水道でコップに水を入れて渡してくださった。水がなくなるたびに先生がコップを取って、継ぎ足してくださる。なんかもう申し訳ないっ。

作業中、電話がしょっちゅう鳴る。すぐに留守電に切り替わっていたようだが、ブラケットの接着が乾燥するのを待つ間の電話は、先生受けていらした。ワイヤーが飛び出て痛いという患者なのか、「すぐ来れる?あ、そう、じゃあ自分でペンチで切ってみて。ハサミじゃ無理よ。うまくいかなかったらまた電話して。お休みだけど、留守電にいれておいてくれたら、こっちから連絡するから。」などとおっしゃっている。やっぱり、矯正生活中には思わぬemergencyがあったりするわけで、お盆休みとは言え、先生方を必要とする患者は多いのね。I sure was one of them this time. I thought it was great that the doctor was willing to make herself available to us patients on her dayoffs. 感謝感謝。

ブラケット装着後、「上の奥歯のゴムかけておきますね」とおっっしゃる。「え、切れてましたか?!」「ええ、ついてないですよ。噛み切りやすいところだし、くちゃくちゃやってると食事中に切れたりするし」全然気づかなかった。まあ、ブラケット取れて飲み込むんだから、ゴムが切れて飲み込むくらいじゃ気づかないわよね。ふん。

ゴムをかけ、すべて終了。「今日は料金はいいですよ」 えー、休診日なのに。この手のやり直し作業には料金は発生しないとはわかっていたけれど、休みの日にわざわざやってくださるから、払うかもなと思っていた。心からありがたい。

で、飲んだブラケットだが、別に体調不良などは無い。心配してくださった方、thank you. 出たのかどうかはわからない(だってさー)。