矯正に備え、右下側に埋まっている最後の親知らずを抜歯。
21のときに左下を抜歯したときは、骨にうまっていたらしく、ハンマーでガンガンやられて疲労困憊した思い出があるので、覚悟して総合病院の口腔外科へ。

以前と違って「手術」という感じではない。前は口の部分だけ丸く穴の開いた布を顔にかぶせられ、椅子ではなく手術台に寝ての作業だった。今回は普通の歯医者のような椅子で、特に恐ろしい雰囲気もない。診察室に椅子がずらっと並び、それぞれ医者と助手が患者の口元をいじっている。

そばのテーブルに手術用のツールがずらっと並べてある。拷問用としか思えない。麻酔用の注射器が見える。あれが結構痛いんだよな。

大先生登場。部長様。手袋無着用。うそ。今、水でしか洗ってないでしょ、その手。見てたんだからね。助手の研修医らしき若者は手袋はしているが、変えるわけではなく消毒液で洗っていた。大先生、水だけですか??肝炎とかHIVこわくないんですか?日本は後進国と決定。麻酔の痛みよりもなによりも、「こいつは血の出る作業のときに手袋をしていない」ことしか頭になかった。でも何もいえない弱気な患者。アメリカ帰りたい。心で号泣。

麻酔、のどに刺した感じ。耳がきーんとする。なつかしいこの痛み。12歳のときに扁桃腺を切ったときの麻酔と同じ痛みだ。でもあのときは、先にのどをnumbするjellyみたいなのを塗ってくれたけどなあ。子供だったからか。

もう顔の右下半分何も感じない。ドリルで歯を割っているらしい。痛みもなにも当然ないが、「一番奥にある歯をいじられている」感じはする。この親知らずは今まで見えていなかった歯であるため、私がawareである一番奥の歯は、見えている一番奥の歯。「He isn't extracting a wrong tooth, is he?!」と疑う。He'd better not. I will definitely sue him if he did.などとnegativist Kayeは考える。

30分弱で縫合まで終了。早い。大先生の腕がいいのか、抜きやすかったのか。横向きに生えていたため、歯を割ってとりだし、根っこを引っ張り出したらしい。結構な大きさ。これはtooth fairyにあげなくていいのか。また生えてきたら困るが。ワニじゃあるまいし。

処置後、やたら咳込む。風邪?よくわからないまま帰宅。ふらつく。やはり埋伏歯の抜歯はtraumatic。横になるが、痛み止めを早く飲んでいなかったため、麻酔が切れたときになんともいえない痛み。じっとしていられない。眠るなんてとんでもない。急いで飲んで、薬が効き始めるのを待つ。

ずっとガーゼを噛んでいるが、なかなか血が止まらない。食事、といってもし通販のダイエットシェイクだが、そのときだけガーゼを取り出す。つばを飲み込むときにのどが痛い。なぜだ。

ネットで調べる。下の親知らずの抜歯の後には、細菌がのどにはいることがあり、風邪をひいたときのようなのどの痛みをexperienceすることがあるらしい。傷口が治るとともに治るので心配いらない、とのこと。こういう説明もしてほしいよなあ、大先生。歯医者はやっぱりアメリカの勝ち。楽勝。

本日、手術代5380円、薬代660円也。
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