スウェーデン語のクラスが始まって3週間目というのに、いまだ新しい生徒が入ってくる。そしてやはり教科書を持っていない。
今日は二人の新入生。一人は先日話のあった子連れの女性であった。ロシア人の若いお母さんは、乳母車を揺らしたり、途中で抱いたりしてあやしていた。ときどき声を出してはいたが、おおむね静かな赤ん坊であった。大学でスウェーデン語を勉強したことがあるということで、既にある程度の知識はお持ちのようであった。もう数年フィンランドに住んで働いており、今は育児休暇中ということでクラスを取っているらしい。4か月の赤ん坊を連れてまで勉強をしにくるというのは、熱心なことである。

私はというと、今取っているクラスの次のレベルのクラスは申し込まないことにした。代わりに大学がやっているスウェーデン語のクラスに登録した。同レベルのクラスらしいので、なんとかなると願いたい。その大学の学生でなくても、誰でも受講はできるクラスなのだが、最後にテストもあれば、単位もくれる。

今の入門レベルのクラスも、この大学と現在通っている生涯学習センター(というか、カルチャーセンターというか)とどちらにしようか迷ったのだが、受講料が大学の方が倍以上高かったのと、登録手続きが面倒だという理由で、今のカルチャーセンターの方にしたのであった。高いとか、登録手続きが面倒というのは、そうまでしても勉強したい人のみを受講させるという意味もあるのかと思う。
大学のクラスは、先に受講料を振り込み、その振込証明がなければ、申請さえできない。もしクラスが満員な場合は、返金するというのだ。空きがあるかもわからないのに、先に払えという強気な姿勢。
登録申請書に社会保障番号を書く欄があり、いまだ滞在許可がおりていない私は持っていないので、電話で受講可能なのかを聞いたところ、まず「We only take a few people.」と「どうせ無理よ」という感じの返事であった。いや、人数はともかく、社会保障番号を持ってない私でも申請してもいいのかと聞くと、「あー、それは誕生日を書いておけばいいです」と言われた。
で、申請した数日後、「ようこそ。登録しました。」というメールが来た。「そうか、登録できたか、良かったけど、今のクラスよりは厳しいだろうし、わー、どうしましょー」とドキドキしている。
今のスウェーデン語のクラスが終わってから、大学のクラスが始まるまで、ほぼ1ヶ月の空きがある。その間に取れるクラスがないかと探してみたが、タイミングの合うスウェーデン語のクラスは見つけられなかった。ならばフィンランド語を、と探したら、3年前に取った夏季大学のレベル2のクラスがちょうどオファーされていた。今のクラスが終わる前に始まるので、重なって最初は大変だろうが、以前習ったことは覚えてないし(とほほー)、取り直してみよかと今日オフィスに行ってみた。受付のお姉さんはコンピューターを見て、「ウェイテイングリストに12人いますけど、登録しときましょうか」と言った。皆さん、行動が早い。一応13番目に登録しておいてもらったが、無理そうかなあ。
ここがやっているクラスに限らず、フィンランド語のクラスはどの学校のどのレベルのクラスも満員御礼である。登録期間が始まると同時にそれっと一気に登録するのだろう。
とはいえ、私が調べた限りなので、まだ知らない学校があるのかもしれない。色々あるのよ。もう何時間も調べまくって、目が痛い。
正直言うと、中途半端にスウェーデン語をちょこっと、フィンランド語をちょこっと、またスウェーデン語に戻ってちょこっと、などとやっていたら、私の脳みそでは、何も身につかないような気がする。
ま、フィンランドに住み始めたのだから、本当はフィンランド語を基礎レベルから順番に続けてガガーッと集中して勉強するのが一番なんだろうなとは、色々な学校のカリキュラムを見て思ったわさ。
スウェーデン系の男と一緒になってしまった故のこの試練。るるるー。