今日のスウェーデン語のクラスには、二人の新しい生徒がやってきた。もうクラスが始まって2週間経っているのだが、空きがあるから取りたい人は次々と入れるのだろうか。このクラスは、生涯学習センターみたいなところがやっているので、自由度が大きい(何かとゆるい)。
ほとんどの生徒が、大学院生の様子である。休憩中、とあるアラブの国出身の男性に「What kind of research do you do?」と話しかけられた。「えーと、マイナス10度の中、どれくらいノルディックウォーキングをすると鼻水が出始めるかとか」とは口に出しては言わなかった。
「学生ではなく、結婚して滞在許可待ちなんざますよ」と答えると、出身を聞かれたので日本と答えた。すると、彼は突然日本語で、「私は日本の学校を卒業しました」と言うではないか。日本のとある国立大学で博士を取ったらしい。
5年住んでいたらしいが、毎日自分一人で研究を進めるだけで、他の人達と日本語でやり取りする機会はあまりなく、毎日の生活で少し日本語を使う程度だったので、あまり日本語は上手ではないと言っていた。そして、今はポスドクフィンランドにいるらしい。
なぜスウェーデン語を勉強しているのか聞いてみた。彼の婚約者が中東出身で、10年ほどフィンランドに住んでフィンランド語を勉強しているらしいのだが、それでも上手に話せるとは思っていないらしく、ならば自分はもう一つの公用語であるスウェーデン語を勉強しようと思ったそうだ。
手強し、フィンランド語。
スウェーデン語の次のクラスを取る前に、フィンランド語講座を取ろうかと思っているのだが、混乱するかなあと不安である。クラスメイトのオーストリア人のお嬢さんが、今、同時進行で二つの言語を勉強しているらしいのだが、「I'm so confused.」と大変そうであった。若い脳みそでもそう思うのに、元々大した脳みそを持っていない中年の私は生き残れるだろうか。ひーん。