フィンランド到着。到着したので、新しいブログでと思いつつ、まだ決めていないので、とりあえずこちらに書く。

今、空港でアイスクリームを食べながら、Pを待っている。タクシーで帰っても良かったのだが、スーツケースが二つあるし、まずはすわって休みたかったので、Pに迎えに来てもらうことにした。ヘルシンキではなく、別の町に仕事に行っていたので1時間半くらい待たねばならないのだが、無料のネットアクセスもあるし、時間はつぶせる。

シングルスクープのアイスクリームを頼んだところ、軽く日本のダブルスクープくらいありそうな量をもらったので携帯で写真を撮ったのだが、なぜかパソコンに送ることができない。以前やったことがあるので出来るはずなのだが、やり方を忘れてしまった。スマホが欲しいと思う今日この頃。

さて、飛行機はガラガラであった。隣が空席でのびのびできた。今回は、ベジタリアンミールを頼まず。いい加減飽きたのと、おいしくないのが理由。しかし、ウナギのかば焼きらしきものがのっかった昼食はにおいを嗅いだだけでウッときてしまい、クラッカーとチーズしか食べられず。持ってきたカロリーメイトで済ませた。だが、夕食のクリームパスタはなんと平らげることができた。珍しいこともあるものだ。

MP3で音楽を聴きながら、無意識のうちに頭やら手やら足やらを動かしてリズムを取っていたようで、通路を挟んだ隣の席に座っていたロシア語を話す白い人が、こちらを見て頭を振って、真似をしていた。おほほ。

着陸直前に画面にコマーシャルが流れたのだが、まるで私のためのようなのが一つあった。アメリカの宇宙飛行士のBuzz Aldrin氏が出ているフィンランドの石油会社のコマーシャルである。

「思い出はスイートになる」という言葉にM先生とのことを思い出して、笑ってしまったのだ。私自身、過去の記憶などromanticizeしている部分もあるであろうとは自覚している。ただし、彼が言ったこと、したこと諸々は、自信を持って「事実」として記憶していると言える。「そんなこと言ってもないし、やってもないとは言わせないよ、あーた」と本人の前で強気で言える(なぜに喧嘩腰)。だが、スイートな思い出だけに固執している自分には気付いている。固執することを自分に許していた。だってまあ、故人なんだから、スイートなこと思い出してた方が楽しいじゃん。

しかし、the only way is forwardというのは、実に正しい姿勢である。フィンランドに来た私へのぴったりな言葉だ。月まで行った人は、良いことを言う。

以前Pが、「月に引っ越すわけじゃあるまいし、いつでも日本に帰れるんだから安心しろ」と言ったのを思い出した。かぐや姫じゃなくて良かった。彼女、月からときどき育ての親に会いに行くことは許されなかったのか。なんで?