久々にばあ様の話題。
ばあ様から電気毛布を取り上げて1年半。羽毛布団を買い、寝る前には布団乾燥機をかけて暖かくした上で、湯たんぽを入れていた。しかし、朝方にはぬるくなって嫌がるため、その後は電気あんかで落ち着いていた。しかし、去年の11月ごろから「電気毛布はどうした」がまた始まった。退院後と比べたら、格段に元気になっている上、そもそもこの人は世中にトイレにしっかり起きるし、寝たきりというわけでは決してない。ということで、父が「もう電気毛布を買ってやろうかと思う」と折れ、今年に入ってから、ばあ様は念願の電気毛布ライフを送っている。
以前使っていた頃は、朝まで「強」にしたままだったりしたのが問題だったのだが、今はばあ様の部屋の隣にある居間で父が寝起きをしており、ばあ様がトイレに起きたときなどにダイアル設定を確認しているらしい。(父の健康が心配だ。)一度など、「暑いから切りたいんだけど、どうやるん」と聞きに来たとか。羽毛布団に電気毛布は暑かろう。ダイヤルはしごく単純で、上下に動かせば強弱の設定ができ、今では慣れて自分でしているようだ。
昨日、ばあ様が寝る前にウールのソックスを履いていたため、「電気毛布してソックス履いて、暑くないん?」と聞いてみた。するとばあ様は答えた。
「電気毛布はね、切って寝るの。嫌いなんよ。」
き、嫌いとなっ!電気毛布を出せと泣いたり、電気ひざ掛けを代わりに引っ張り出してみたり、あれだけ騒いでおいて、まさかの嫌い発言。
「ふーん、嫌いなん。」「うん、嫌い。」
台所に行って、両親に報告。「電気毛布、嫌いらしいよ。」と言うと、二人とも口あんぐり。

何を言い出すかわからない年頃。99歳。