初めてクリスマスイブにレストランで食事をした。私のホリデイスピリットはゼロに近く、Pもクリスマスに特に思い入れはない。ただ、Pにとっては生まれてからずっとなんらかのお祝いをしてきた日であるので、何か特別なことをした方が良かろうと思い、Pが好きなイタリア料理店に行ってきた。
Pが来たときにしか行かない店なので、1年に1回しか行かないわけだが、給仕の女性が、「あ、どうもお久しぶりです」と挨拶をしてきて、ぎょっとした。覚えられると居心地が悪くなる性格。
隣のテーブルの若いカップルは、プレゼントの交換をしていた。女性はもう感激しまくりで、「えー、もうめっちゃうれしい。やばいよ。えー、どうしよう。」を連呼していた。何かアクセサリーをもらったようだった。途中、涙をぬぐっていた。「こんなに喜んでもらえるとは思わなかった」と男性もでれでれしていた。そうか、ああいうふうに喜べばいいのだな、と勉強になった。男性は、デジカメをもらったようであった。「やばい」と言っていた。

Pと私は、石亭とこのディナーが自分たちへのプレゼントということにした。どっちもやばかったよ。