婦人科検診のうち、子宮体癌の結果がクラスIIIの疑陽性となり、再検査をした。だーれにもこのこのとは言わず、「考えてもしょうがない」と普通に毎日を過ごしつつも、布団に入るとちょっと考えたりした。疑陽性だと言われたときにまず思ったのが、「医療費かかると困るな〜」である。健康状態よりもまず金。
で、再検査の結果は、陰性であった。結果が出るまでの1週間は、長かった。
陰性とはいえ、「もっと頻繁に検査をした方がいいんでしょうか」と聞いてみたら、「いやいや、1年に1回でいいですよ」とのことであった。「再検査では全体から細胞を採って、最初のよりもっと詳しく検査してますからね。それで陰性ですから」とニコニコ話す先生。ベテランの先生だし、大丈夫っつーんなら大丈夫なんだろう。

40歳を過ぎたら、子宮頸部だけでなく、子宮体癌の検査もした方がいいとは知っていたのだが、これまで別のクリニックや施設で受けた検診では何も言われなかったし、不正出血などの症状もないし、体癌の検査は痛いとそこここで見聞きしていたので、こっちもだまっていた。しかし、今回初めて行ったこのクリニックでは、「あなたの年齢だと体癌の検査もやっといた方がいいですね」と先生ににこやかに言われてしまった。「痛いって聞いたんですが・・・」と聞くと、「うーん、ブラシで細胞を採るのでちょっと気持ち悪いかもしれませんが、やっぱりやっといたほうがいいからね」とまたにこやかに言われた。しょうがないわ、と覚悟を決めた。がん検診は大切だが、痛いって話は受診者を遠ざけるよねえ。
しかし、結論を先に言うと、私の場合、痛くは無かった。看護師さんが、どういう作業をしているかを説明してくれるのだが、「じゃあ、ちょっと奥の方を触りますから、ごめんなさいね〜」と言ったとき、ずーんっと何か感じはしたが、痛みではなかった。文字通り、あっと言う間に終わったし、「なんだ、こんなものか」というのが感想であった。ただ、緊張していたので、立ち上がったときにちょっとふらついてしまった。デリケートなあたし。先生は、「痛みどうだった?」と気遣ってくれ、「なんということはなかったです」と答えると、「痛い人もいるからね」ということであった。やはり個人差があるようだ。
再検査のときは、もっと覚悟していたのだが、最初の検査のときよりも何も感じなかった。ブラシを使って全体から細胞を採ったという話であった。「痛かったね」と先生は優しいのだが、いやいや全然、と首をぶんぶん振ったのであった。ちゃんと細胞が採れているのか、と心配になったくらいである。
キューレットとかいう、金属のツールで組織を採るのは痛いらしい。このクリニックのサイトにも、「痛いので麻酔を使うことがある」と書いてあった。再検査で陰性じゃなかったら、これをしなければならなかったのだろう。女やってるのも色々大変である。

検査中は、ゆっくり深呼吸することに集中した。目を閉じると神経が子宮に行ってしまうので、目は開けたまま、ぼーっとするようにした。終わったらご褒美に何か買おうと考えるのも良いかもしれない。あたしは靴買ったよ。(痛くなかったのにご褒美買ってるやつ。)

こんなプライベートなことをわざわざ書かなくてもいいわけだが、ネット上では、子宮体癌検診は痛い痛いという情報が結構目立つと感じたので、そうじゃない場合もあるからね、ということを書いておこうと思ってさ。