バターだけ塗ったトーストであれば、1枚で十分である。2枚目を欲しいと思うことはまずない。

しかし、これがピーナツバターであれば別である。あるとつい塗りたくってしまうので、もう長年、買うのを避けてきたピーナツバター。フィンランドでも手に取っては、「いやいや、よした方がいい」と棚に返すというのを3回くらいした。
広島に帰ってきて、食料の調達に出かけたとき、ピーナツバターを一度手に取り、「だめだめ」とまた戻し、そしてまた取って、ついにカゴに入れた。フィンランドのスーパーで見たものより小さいビンだったということもある。
買ったのは5日前だが、既にビンの底が見えている。食いすぎだろう。パンに塗らなくとも、そのままなめたりするし。油をなめる妖怪がいたような気がするが、あたしも似たようなものである。アメリカの高校の寮生活時代、ピーナツバターの大きなビンを部屋に隠し持って、お腹が空いたらなめていた。別に隠す必要はないんだが、やはり行儀のいいことではないので、恥ずかしかったのである。

トーストに塗る際は、当然イチゴジャムと一緒である。アメリカで知ったこの味。初めて食べたときは、あまりのヘビーな味に残してしまったが、すぐに好物となった。

食べ過ぎてしまうので買うまいと普段は我慢しているピーナツバターであるゆえ、我慢の反動で結局食べ過ぎてしまう。だめじゃん。