金曜の夜は、Pの仕事関係の人が主催するパーティーに行ってきた。ホストのAさん夫婦が田舎に持つコテージに120人くらいが集まるという盛大なもの。テーマは収穫祭という感じで、とうもろこしやオレンジ色のかぼちゃがディスプレイしてあった。牛乳缶を花瓶代わりにし、ひまわりやグラジオラスなどの花が生けてあった。土地の一角に大きなテントを張って、ヘルシンキの有名レストランのケータリングのごちそうを並べ、バンドによるライブミュージックもあり。干草を丸めて圧縮した塊をそこここに置いて花を飾り、テーブル代わり。薪を保管してある倉庫の一角にはバーを設置し、若いバーテンが3人お酒を作っていた。芝生の上にライトを置いて、きれいな間接照明で庭が照らされるようにしていた。準備が大変だったろうなー。
今回初めて食したのが、「トナカイの舌」。ひょえー。まあ、牛タンが食されるものなのだから、トナカイタンがあってもいいわけである。サラダに入っていた。味に特に癖はなく、軟らかくておいしかった。でも、最近あんまり肉類は食べなくなっている私は(胃にくるのよ)、ちょっとだけで満足だった。
他にはサーモンのマリネ。美味であった。メインは羊。シェフ自らがスライスしてにこやかにお皿に載せてくれた。軟らかくグリルしてあっておいしかった。
皆さん、デザートはアップルパイだと言っていたので楽しみにしていた。実際はマフィンのような生地にりんごが入っているお菓子だった。私から見るとアップルケーキ。こういうのもこっちじゃパイと呼ぶのだろうか。謎。
招待客の年齢層はちょっと高めで、おそらくPと私が一番若いくらいであった。「一番若いのは僕でKayではないだろう」と余計なことを言って嫌われたP。で、バンドの奏でる曲もそういう年代をターゲットにした感じ。だけど参加して2、3曲は踊ってきたよ(「だけど」って)。
ガイジンは私一人。いつものことながら、皆さん私にはフツーに英語で話してくださり、何年経っても、自己紹介くらいしかフィンランド語で言えない私は反省した(反省だけはよくする)。私のフィンランド語が上達しない理由は、非常に明白である。まったく勉強していないからである。自慢げに言うなって。今回、フィンランド語講座を取ろうかなと思っていたのだが、例の滞在日数の問題勃発でどうしたもんやらまだ悩み中だし。困るわー、学ぶ意欲に燃えていたというのに(うそつきが一人)。

私は便利な街中以外には住みたくない、とずっと思ってきたが、Aさんのコテージに伺って、こういう静かな環境にひっそり暮らすのもいいかもしれないとちょっと思った。車は必須だし、病気になったら大変だろうし、Aさんにしたって街にも家をお持ちなわけであるが、周囲に自然以外に何もないところで時間を過ごすのもいいな、と庭のベンチに座りながら考えたのであった。
あ、でも蚊がいっぱいいたし、虫問題が深刻だな。やっぱり街かな。