髪を切って染めてきた。いつもの担当の人は今週一杯夏休みだったのだが、どうしても今日しか行く日がなかったので、別の人にやってもらった。
まあ、いいんだけどね。いつもの担当さんがいかに技術があるかということがよくわかった。3センチくらい切ってもらったのだが、本当にただ切っただけだった。担当さんなら、私の髪が多いことを良く知っているので、こちらが何も言わなくてもすいて軽くしてくれる。肌が弱いことも知っているので、毛染めのときも気にかけてくれる。こちらから色々注文しなくても、彼女の頭の良さと技術の高さでちゃんと仕上げてくれることに長年慣れてしまっていて、今日の人にも同じ姿勢で臨んだのが間違いであった。
特に変にされたわけではないのだが、こんなワンレンのくそまじめな髪型なんて、校則の厳しい高校に通ってるんじゃないんだしさあ。
まあ、今は暑いので結局結んでしまうからかまわないのだが、来週からあたしゃフィンランドなんだよ。おろしていても、スタイリッシュなセミロングが良かったな。あっちで美容院を探してみるか。いやー、チャレンジングだわ、それは。別にフィンランドだからではなく、広島であろうが、どこであろうが、新しい美容院というのはリスクを覚悟で行くものではないか。同じ美容院で担当が違うだけでもこんな結果なのに。歯医者と美容院は、なかなかいいのが無い。

校則と言えば、私が中高生の頃は、あほかと言うくらい詳細な校則が生徒手帳にびっしりと書かれていた。今の学校はどうなんだろう。前髪は眉毛にかかってはならない、かかったら黒のピンで留めなければならない、後ろの髪が肩につく長さになったらゴムで結ばなければならない、ゴムは紺色か黒でなければならない等。
アメリカの高校に行ってみると、みんな化粧やアクセサリーは普通だし、なんという自由な学校なんだろうと思った。制服はあったが、チェック柄のスカートを除き、シャツやソックスなどは、色さえ守っていれば、市販のもので良かった。シャツは白、ソックスは白か紺色、靴はローファーのようなフラット靴で白、黒、紺、茶という規定だった。髪だって、金髪の子が部分的に黒く染めていたり、なんせ80年代なもんで、左右非対称のボブとか、前髪で半分顔が隠れてたりとか、そんなんでもOKであった。
ただ、いくら左右非対称といえども、右から見たら普通のボブで、左は剃ってあって毛が無い、という斬新な髪型をしてきた子が一人おり、「剃るのはだめ」という新しいルールができた。
たまにこういう目立ちたがる子はいたが、ほとんどの子は、フツーの髪型でフツーのメイクをし、適度なアクセサリーを身につけ、親にも教師にも受けのよい格好をする子が多かったと記憶している。
私もポイントメイク物を少し持ってはいたが、学校に行くときにはしなかった。肌が弱いこともあったが、あまりの日々の勉強の忙しさに、化粧なんかどうでもいいという感じであった。パーティーなどのイベントのときは、アイメイクと口紅くらいはしたと思う。
日本の中高の校則は異常だったと思うが、制服のない学校でも、ある程度のドレスコードっつーのは、あってもいいと思う。どこの国でも、中高生が、ぴったぴたのローカットのトップを身に着けているのを見て、嘆かわしいと思うあたしはおばさんになったってことなんだろうか。大人っぽく見せたい年頃というのはわかるが、安く見せる必要はないのよ。