Pを送りに大阪へ行ってきた。新幹線の指定席は取っていたのだが、Uターン客は多いだろうし、スーツケースを抱えての移動は覚悟がいるなあ、以前のこともあるし、ヤだなあと思っていた。広島駅に指定席を取りに行った際、スーツケースを車両の後ろに置きたいのでその近くの席にできればしてもらいたいとお願いしたところ、大変仕事の速いその女性スタッフは、色々な列車をちゃちゃちゃっと調べてくれ、2列席の一番後ろを予約してくれた。これは、うちの最寄駅の駅員では考えられないefficiencyである。見習え、戸田(仮名)。というか、あんたはもうJRやめろ。
で、その女性の取ってくれた列車も席も大正解であった。まず広島発。早めに駅に行ったので(駅までの道がまた混みまくっていた)、すでに扉を開けて止まっていた列車に乗り込み、無事スーツケースを椅子と壁の間のスペースに置くことができた。最近、スーツケースで旅行をする人が多いようで、そこここで見かけた。新幹線の座席の足元は結構余裕があるとはいえ、やっぱり空港線みたいに荷物置き場があればいいのにと思う。通路にキャリーケース置いてる若い娘とかいるしね。
改札では、我々の列車の自由席は130%混んでいるとの案内があった。2年前は、座れなかった人がグリーン車にまで立っていて不愉快な思いをしたのだが、今回は15号車という自由席から離れた車両にいたからか、だーれも通路に立っている人はいなかった。デッキには2人くらいいたようである。混むシーズンにスーツケースを持って移動する際は、広島発で、自由席から離れた車両を早めに予約、と学んだ。私はスーツケースは絶対に宅配で空港に送ってしまうが、Pは嫌がるのよね。
車内アナウンスでは、混雑して申し訳ございません(ってJRのせいじゃないでしょ)、座れなかったお客様はグリーン車にお立ちになるのはお控えください、と繰り返し言っていた。やっぱりね。
降車時もまったく問題無し。スムーズに新大阪に到着でき、ほっとした。だが、この忙しい時期になぜか下りのエスカレーターを工事中だかなんかで、エレベーターしか降りる手段がなく、大勢の人が並んでいた。我々の横には駅員が車椅子の女性と並んでいた。次のエレベーターでは彼らに先に乗ってもらってから我々が乗ろうと思っていたのだが、こんな悠長なことを大阪でしていてはいけなかった。エレベーターが開いて駅員が車椅子を押して乗り込もうすると、ずらずらとその後ろにくっついて乗ろうとする人4、5人。絶対に女性の連れではないと私はピンと来て、いい加減何度も割り込みされて神経もぶっとくなっていた私は、どさくさにまぎれて乗ろうとしたオヤジを阻止して乗り込んだ。なのにPは遠慮して乗ろうとしない。「そんな遠慮してちゃ、乗り換えに間に合わないわよっ」とイラつく私。結局乗らないので私が降りて、別のスーツケースを持っていた男性に譲った。ナイーブなPは、「車椅子の人の連れだったじゃないか」と言う。「青いね、あんたは。あれは赤の他人がくっついて乗り込もうとしたに決まってんじゃないよ」と言うと、「そうかな」とどこまでも青い。
次のエレベーターで無事改札まで降りて、それほど急ぐこともなく関空特急のホームに行くことができた。でね、Pと二人で列の一番前に並んでいたところ、列車がホームに入ってきて扉が開いたと思ったら、ホームの別の場所に並んでいた金髪の母親と赤茶髪の小学生の息子がフツーに割り込んで一番に車内に入っていった。指定席なんだから急いで入る必要もないはずなのだが、こういうことをする人達の脳みそのキャパというのは、自分が車両に乗り込むことしか処理できないのだろう。ま、髪の色はどうでもいいんだが、あんな子供のころから髪を染めたりして、ますます頭が悪くなりそうだなと心配になったもので。嘘。10センチヒールの毛皮つきブーツもアニマルプリントのかばんも、何から何までお約束どおりという親子で、実に微笑ましかった。嘘。
あたしは順番守らないやつが大嫌いだ。
2年前に正月直後に移動するのはよそうとPと話し合ったはずだった。仕事のこともあって仕方がなかったのだが、やっぱり疲れる。だったら私がフィンランドに行けばいいのよね、混雑時を避けられるんだから。ばあ様のこともあって来てもらったのであった。いや、ありがたいよ、忙しい人なのに。
で、ばあ様だが、今回Pを3回実家に連れって行ったところ、毎回「はじめておめにかかります」と挨拶していた。うーむ。