毛が気になる季節である。レーザー脱毛をした知り合いが、「楽になった」と言っていた。いいなあ、やりたいなあとずっと思ってはいるのだが、皮膚科医が「こんな例もあるよ」とかぶれてしまった人の足の写真などを載せていたりすると、肌の弱い私はこうなるかもなあ、と恐くていまだにやっていない。以前と比べれば各段に料金は安くなっているとはいえ、気軽にお試し、という気分にはならない。もしするのであれば、エステではなく皮膚科でしたいし。
長年、ワックス脱毛をしてもらっていたのだが、3〜4週間毎に通うのが面倒になっていつのまにかやめてしまった。ワックスの場合、生やしておかないと次回の処理ができないので、心置きなくスカートが履けるのは脱毛直後1週間くらいである(のびの早い私の場合はね)。もっとも、ずっとワックス脱毛をしていると、細い毛しか生えてこなくなるので、あまり目立たない。ホットワックスを塗り、長方形の布をその上に置いてごしごしなじませ、毛の生えている向きとは逆方向に一気にべりっとはがすのがワックス脱毛である。上手にやってもらえば、特に痛みというほどの痛みはない。上手にやってもらえば、である。私が通っていたところの人は、ときどきあっつーいままのワックスを塗ってくれるということがあった。ワックスを柔らかい状態に保つために、ワックスの入った容器は電気ヒーター(コンロ)みたいなものの上に置いてあるのだが、ヘラでワックスをすくったら一呼吸置いてから足にのせないと、当然ながら熱いのだ。また、布をはがすときも、しっかり布とワックスをなじませ、角度とスピードを見極めないと、シャッとはがせず、ねちゃねちゃっとはがれてしまい、これがまた痛いのである。こういうとき、肌に負担がかかるだけで、毛は抜けない。正直言って、こういう失敗がだんだん多くなってきた感があって、足が遠のいたということもある。普通は、何事もやればやるほど上手になると思うのだが、慣れてしまって初心を忘れて雑になったということなのだろうか。
その後は、ドラッグストアで脱毛ワックスを自分でやるようになった。でもこれがまた面倒である。ホットワックスではなく、ゼリーみたいなのをぬるやつ。冬場はゼリーが硬すぎて塗りにくい。部屋が寒いので素足になる気がしない。付属の布は洗えば再利用可であるが、そう何度も使えるものではない。ゼリーの量に比べ、布の劣化が早すぎてゼリーだけ残ってしまう。自分でやる場合、毛の生えている向きをちゃんと見ないと、埋没毛の原因となる。脇は自分じゃできない。
結局、剃るのが一番手軽である。しかし、剃るようになって、ワックス脱毛でせっかく細くした毛なのに、またもや元気いっぱいな毛になってしまった。石鹸よりもシェービングクリームが良いと何かで読んだので、買ってみた。それも男性用。女性用も男性用も機能は似たようなもんだろうと思って、安い男性用を買ったのである。こういうところがおばさん化しているのだろうか。もこもことなめらかなクリームで、怪我をすることなく剃れる。しかし、その匂いは明らかに男性用である。髭剃り後の男性の匂いを足からさせる私。Pにその旨を報告したところ、お金を出してやるから、女性用のを買え、と言われた。やっぱイヤか。
4年前に通販生活で買って、結構よく使っていたナショナル(当時)のスイングヘッド・シェーブは壊れてしまった。充電しなくなったのよ。それに、ヘッドが変形したのか、ヘッドを取り付けた状態で電源を入れても動かなくなってしまった。外すとカミソリの部分はぶるぶる動くのである。まあ、特にclose shaveで感動したということもなく、怪我もしないし手軽だから、くらいの理由で使っていたので、1万円近く出して同じものをまた買おうとは思わない。close shaveといえば、男性用電気髭剃りのコマーシャルで、さっき剃ったのにこんなにまだ剃れる、みたいなのがあるが、ほんとかな。女性用のシェーバーのコマーシャルでもおんなじように見せてほしいわ。夜剃って、朝にはじゃりじゃりという人は絶対に結構いるはず。