CTの結果を聞きに行ってきた。結論を先に言うと、根管の再治療をすることにした。
画像を見てくれたのはこの間の教授である。色々詳しく説明してくれたのだが、正直言って、「結局どうすればいいと先生は思っているのだろうか」というのがわかりづらく、聞いた話から私が「根管治療をやり直していただきたいです」とリクエストしたような形になった。最初は、「このまま様子を見るというのもあり」という口調だったのだが、やはりちょっと開窓になっているみたいだとか(歯茎の骨がなくなって根っこが歯茎のすぐ裏にある)、出ていた前歯を矯正で立てて引っ込めているので余計に骨の方に当たる状態になっているとか、根っこの方が炎症を起こしているとか、その炎症は歯に入れてある薬で起こる場合もあるが、どの薬を使っているか情報がないのでなんともいえないとか、うちの病院であれば、開業医がしない細菌検査もできるとか、手術で根っこの端を切除してしまえばそこに骨が出来るので痛みはなくなるはずだとか、色々説明が続くわけである。「これをすべき」とはっきりしたことが言えない状況なのだろうと解釈した。レントゲンにもCTにもはっきり感染状態が写っているとか、明確な開窓とかなら診断をくだしやすかったのか。
私としては、もう経過観察ではなくて、何か次のステップを踏みたいと思うわけである。先生も根管治療をやり直した場合、ラッキーだったらそのまま痛みがなくなるかもしれない、と言う。でも全部「かも」だから。放置しておいても治るかもしれないと言うし。半年痛いのを我慢し続けているので、次へ進みたいと気分が焦っているのだ。
根の治療をやり直してもらいたいと言うと、教授は「やり直す?」と私の顔を見る。あれ、したくないのかな、とかんぐってしまう私。教授は、病院では細菌学的な治療ができるし、開業医にはない設備がある、と説明を続け、「でも、うちは技術は下手」と笑う。ザ・正直。開業医は一日何人もの根管治療をするだろうから経験がうちよりあるだろうとのこと。「それにうちは若いし」と弟子達を見る。「丁寧に作業はしますが」とフォローはしていたが、そりゃまあ、開業医を長くやっている歯科医に比べれば「下手」といえば下手だろう。教授は、「ただ、夜は勉強会もするし、一人の医者だけで治療するのではない」とさらに説明。
で、懸念だった担当医だが、しっかり者っぽい女性のI先生に決定。今日はこの間の問診した先生はいなかった。「I先生におまかせ」と教授は笑う。教授も頼りにしているということなのだろうか。おまかせするわ。
次の予約を取るとき、I先生はご自分のスケジュール帳を机に置いて見ながら予約表を確認していたのだが、そこには「バイト」という文字が見えた。お忙しそうだ。
結構時間をかけての診療であった。これだけでも根管治療をしたT歯科ではありえん。画像診断ということでお金がかかるかもしれないと思っていたが、自動精算機がはじいた料金は、まさかの210円。