ころんだ。
すべってころんだわけではない。雪に覆われた海岸沿いを歩いていて、足跡があったので迷わず一歩踏み出したら、ずぼっと40センチくらい沈んでしまい、足を抜こうとじたばたしていたらバランスをくずしてすっころんだのだ。
雪、嫌いです。
Pが笑いおったアイスセンサーつきのショートブーツを履いていたのだが、凍っているところでもツルッといくこともなく、やったね、と喜んでおったのよ。しかし、雪に埋まってしまうと、足首周りの筒に余裕があるので、雪がごっそりブーツの中に入り、冷たいのなんの。脱いで雪を出したつもりではあったが、全部出すことはできず、嘘だろうというくらい冷たく濡れたソックスを我慢しつつ、早歩きで不機嫌な顔をして家に戻ったのであった(あ、I'm finally blending in with the local culture!)。
ころぶ前に撮った写真。海はまだ凍っているようだ。
 雪に覆われた海。
この後、ブーツを履き替えてスーパーへ行った。数年前に買ったL.L. Beanのブーツである。これは耐水性もあり、フリースのライニングもついた暖かいものということで買ったので、特にすべるかすべらないかは重視したわけではない。だが靴底はしっかりでこぼこしているし、寒冷地のブーツには違いないので大丈夫だろうと思い、履いてみた。
結果、アイスセンサーつきのショートブーツの勝ち。L.L. Beanのは結構つるっといくんですな、これが。雪道は問題ないが、凍った道はダメだ。
今、Pから電話があったので、ころんだ旨を説明。雪に足をとられてころぶというのは、こちらでは5歳児くらいがしてしまうミスなのだが、雪国での生活ノウハウを知らないKayなので仕方ない、かわいそうに、と言われた。5歳児ですか。雪が中に入り込むようなショートブーツは足首を固定できていない証拠なので、やはりハイキングブーツを履けとのことである。ごついから嫌なのよ、あれは。
まあ、わざわざ海岸沿いの道を歩いた私が悪いのだ。アスファルトの道は、ちょっとぐしゃぐしゃしているだけで雪は溶けているし、凍ってもいない。町中に行けば問題なく普通の皮のブーツでも大丈夫だろう。結論としてはだね、わたしゃ町の生活がやっぱり好きということなんだよ。