別の歯医者に行ってきたのよ。
どこにしようか、どこへ行っても同じじゃないのか、やっぱり今の歯医者にまかせておくべきなのか、もうすぐまた留守にするのに今のタイミングで新しいところに行ってもしょうがないんじゃないのか、などともう悩んで悩んで行動に移せなかったのだが、うちで悩んでいても何の進歩もないわと、ネットで調べて根管治療に自信があるというNクリニックに予約をした。
実はこのクリニックに電話をする前に別の歯科医院に昨日電話をしてみたのだが、金曜まで予約が取れないとのことだった。「さっさと診てもらってかたをつけたい」と異様にそわそわしていた私はそこは断って、今日予約の取れたNクリニックにしたのだった。もうこの不安感は一体何なんなのというくらい、昨夜は胸がざわざわ落ち着かなかった。
んで、N先生であるが、今までのT先生の100倍は色々説明してくれた。それだけでも行った甲斐があった。T先生の場合、キュービクルで仕切られた診療台を次から次へ忙しく回っており、質問をするチャンスがないのである。たまたま私の担当衛生士のAさんが非常にヘルプフルな人で、専門書まで持ってきて説明してくれるような人だったので助かっていたのだが、治療計画などの話はやはり先生から聞きたいではないか。治療中は目を閉じていて、開けたらもう先生はいなかった、ということがほとんどであった。経過観察という診断でも、なぜそうなのかという説明も欲しいではないの。インフォームドコンセントの面では不満だったのだ。
N先生はまだお若い。茶髪のお兄さんが診察室に入ってきたときには、「茶髪かっ」と思ったおばさんな私である。いやね、日本人で明るい茶髪が似合う人というのはごくごく一握りの人だと思うのよ。わざわざ軽薄な感じに見せなくてもいいではないの、若人よ、と思うわけである。
まあ、見た目で人を判断してはいけない。それが証拠に、説明は非常に丁寧でわかりやすかったし、こちらの話にも耳を傾けてくれるコミュニケーションの取れる人であった。まあ、当たり前といえば当たり前なんだが、こういう人は医師に限らず案外少ない。
これまでの治療の経緯は口で説明するよりも紙にまとめて渡したほうが良いだろうと、昨夜A4一枚のレポートを作成した私。「ご丁寧にすみません」と衛生士さんは言ったが、経緯の説明に抜けがあってはいかんと思ったので、私自身のためでもあったのだ。私ね、話しているうちに混乱してわからなくなることがあるのよ。この脳みそなんとかならんかと思う。書いてまとめておけば安心なのだ。
で、肝心の根管治療をした歯の話だが、結論から言うと今の時点では何もしないことにした。治療終了後3ヶ月経過した今も硬いものは噛めないし、打診痛があるのは普通の状態ではないことは確認。矯正をした人にありがちらしいのだが、寝ている間などに歯軋り、食いしばりをして、それが影響している可能性もあるらしい。それをチェックするにはマウスピースをつける必要有り。今日撮ったレントゲンを見る限りでは、異常な状態はないようであるが、このレントゲンは二次元であるため、三次元の映像が撮れるCTで確認すればもっと確実である。しかし、CTは保険外なので2万5千円かかるらしい。みゃー。CTを撮っても撮らなくても、根管治療をしなおすことは可能。
ざっとまとめればこんな感じの説明を受けた。今何もしないことにしたのは、フィンランド行きがあるからである。経過観察というのもオプションの一つで、治療を始めるのは1ヵ月後でもかまいませんよ、とのことだったので、とりあえずこのままにしておくことにした。1ヵ月後には痛みが引いていれば一番いいんだけどね。
お金のことを考えなければ、また歯に穴を開ける前にCTの撮影をしてもらうのがいいのかなあと感じる。N先生自身も言っていたが、確実なのは歯科用マイクロスコープを使って治療することらしいが、先生は持っていないらしい。調べてみたら、全国でも2000台ほどしか導入されておらず、設置しているクリニックを探すのは大変らしい。高いんだって。とはいえ、広島にも何件か持っている医院はあるようである。だったら、1ヵ月後もまだ痛かったら、顕微鏡のあるクリニックに行けばいいっつーことかね。でも顕微鏡ないのに根管治療に自信があるというのは、どういう根拠なんすかね。もう知らねーよ、と一升瓶片手に酔っ払いたい気分。
今度フィンランドから帰ってから考える。