いつものパターンである。
社交イベントの前「いやだー、行きたくないー、めんどくさー」
社交イベントの最中「結構楽しいかも」
社交イベントの後「あのときああ返せばよかった、もっと相手に質問すればよかった、フィンランド語をもっと使ってみればよかった、当然のように英語でしゃべってしまった、etc., etc.」

現在、げっそり疲労・落ち込み中である。もっとその場をぱっと楽しんで「はい、終わり」って性格になれないものかね。

私の鬱々した性格はともかく、独立記念日のイベントはなかなか華やかなものであった。男性陣はほとんどがタキシードだったが、中にはスーツ姿の人もいた。女性陣もロングドレスが大半であったが、ワンピース姿の人も見かけた。中にはチュニックみたいなトップにレギングの人もおったぞ。黒だったから、彼女にとってはフォーマルという位置づけだったのだろうか。

Pが日本で私のドレスを見て、「会場が寒いかもしれないから、そんなに肩が出るドレスならショールを持っていたほうがいい」と言い、「ドレス買う前に言ってよ」と眉間に皺を寄せながら私はショールを買いに走ったのだが、いやー、ショール持ってて良かった。同じテーブルの女性は、腕に鳥肌立ててた。薄い素材のショールではあったのだが、何も無いよりは快適に過ごせた。男性はベストやジャケット着てるし、女性との体感温度が違いすぎるよね。

独立記念日ということで、元軍人の人達も招待されており、スピーチがあった。フィンランド語なのでPが訳してくれた。全部訳してくれたわけではないのだが、言葉がわからなくとも、なんだかとても心を打たれた。戦争で彼らが経験したであろうことを思うと、ちょっと涙が出てしまった。

食事の途中で男子学生の合唱団の歌があったり、女性歌手の歌もあったりと、ゲストを退屈させないよううまくプランされたパーティーであった。食後は生バンドでダンスもあった。今回のイベントはビジネスピープルを対象にしたパーティーだったので、ただ楽しもうぜという感じではなく、そこここで仕事や経済の話が展開されており、最近の主な興味の対象が編物である私は「なぜ私がここに」と思いながら、人々を観察していたのであった。Pと一緒に行動すると、私の日本の生活では絶対に会うチャンスのないような人達に会うことが多いので、それはそれで良い経験になると思っている。と同時に「ああ、もっとしっとりした話をしたいなあ」と思ったりもするわけである。

ま、とりあえず、こういうイベントに連れて行ってくれたPに感謝。