うーん、困った。
12月6日のフィンランド独立記念日にPがパーティーに招待されており、一緒に行くことになった。行くのはかまわんのだが、男性陣は皆タキシードを着るようなパーティーらしい。Pは、私がPの家に置いている黒い膝丈ワンピースを着ればいいと言っていたので、あの程度のカクテルドレスでいいのかと軽く考えていたのだが、もしやロング丈の方がいいのだろうか、そんなの持ってないし、えー、買うのか、そんなお金があるならいい毛糸を一杯買いたい、などとさっきから頭が混乱している。
去年のパーティーの様子の写真を何枚か見せてくれたのだが、全部座った写真でドレスの丈までわからなかった。黒いノースリーブにショールをはおった女性や、黒いドレッシーなジャケットを着ている女性もいた。ああ、ノースリーブのドレスにショールか。定番中の定番=退屈。大体私は黒いワンピースというのは、便利は便利なので持ってはいるが、あんまり好きじゃないし、似合わないと思っている。つーか、昔から黒は私にはきつすぎて似合わないと言われ続けている。コートもワンピースも、同じ形で黒と茶色があれば、いつも店員は茶色を薦めるし、自分でも茶色の方がしっくりくる。
似合う似合わないはともかく、黒はフォーマルというのは理解するが、やっぱり華やかじゃないしなあ。
この日は、Presidential Palaceでお祝いがあり、その様子をテレビで見るのをフィンランド国民は楽しみにするらしい。ここでのお祝いは男性はホワイトタイに女性はイブニングガウンで、完璧フォーマルである
「着物を着ればいい!」とPは言う。いいでしょうねえ。受けるでしょうねえ。外国では日本人であることを求められるからなあ。疲れる。私は華道も茶道も知らないし(中学1年のときに茶道部だったが全部忘れた)、着付けも出来ない。着物は一応持っていることは持っている。まだ私が20代のとき、母が買ってくれた訪問着である。こういう日本的なことには縁の無い一家なのだが、あの時母は、「まあ、持っておくといいかなあと思って」と買ってくれたのである。で、結局1回しか着てない。なんというもったいないことだ。着付けを習おうかと思って教室を調べたこともある。だが、着なければ忘れてしまうだろうし、着る機会があるような生活なんてしてないし、と結局何もしていない。
以前オペラを見に行くときに来た膝下ドレスでいいかな。披露宴レベルのやつ。ちょっと痩せたい(まだ言ってるよ)。