フィンランド語講座2のテストを受けてきた。活用の穴埋め問題は「こうだったかな、いや、違うな。こっちかな。あれ、やっぱりこっちかもしれない」と書いたり消したりし、結局消したやつが正解だと提出してから気づいた。あーあ。子供の頃から変わらないこの傾向。成長無し。
明日が最後の授業。色々おもしろいこともあったし、先生も決して悪くはないのだが、レベル1の講座が終わるときのような残念な気持ちは無い。やっぱりなんだか受け身すぎる授業のスタイルだったのよね。習ったことを話す練習をもっとしたかった。
秋のクラスについて先生が紹介をしているとき、生徒の一人が会話のクラスはないのかと聞いた。先生の答:「夏が終わるとフィンランド人は落ち込んでむっつりだまりこんでしまうので、会話のクラスは夏しかないのだ」 納得してしまいそうになった。まじめな話、このフィンランド語講座のシリーズでは、レベル4を終了しないと会話のクラスは受講できないことになっている。今の段階では、Pを相手に意地でもフィンランド語で会話するしかないな。
フィンランド語の進歩はともかく、講座ではやはり色んな国の人に会えるのがおもしろい。クラスで隣に座っているルーマニア人のAちゃんは、彼氏がスウェーデンフィンランド人で、まずはスウェーデン語を勉強したらしい。彼とはいつもスウェーデン語で話すとか。「10回のコースを取ったけど、それだけで結構大丈夫よ。フィンランド語よりよっぽど簡単」と英語で教えてくれた。そうだよな、英語によく似てるしな。独学を試みようとしたのは何年前の話だったか・・・。10回でどうにかなるものなら、今度講座を取ってみようかな。やはりPの母国語はスウェーデン語だし、もし認知症になったら後から学んだ言語は忘れるとも聞いたし(本当かどうか知らないけど)、こりゃ、スウェーデン語を学ぶ必要もありだな(私はずっと元気だという前提で語る傲慢さ)。Aちゃんは医学生で、これからフィンランドで数ヶ月研修をするらしい。言葉はどうするのと聞いたら、スウェーデン語を主に話す町の病院を選んだと言っていた。開いてみれば人間みな同じとはいえ、最初はやっぱり色々大変だろう。母国語でも大変な仕事だろうに、Aちゃんすごいわ。年寄りくさいことを言うようだが、こういう若い人ががんばっているのを見ると、実に素晴らしいと思うと共に、自分のこれまでの生き方を反省したりするのよね。は〜。
これまた若い韓国人のSちゃんは、オダギリジョーが大好きだと言っていた。もう好きで好きでしょうがないという感じだった。私は韓国の俳優はあんまり知らないのだが、一応知っているイ・ビョンホンの名前を言ってみた。私の発音では通じず、ちょっと考えた後に「あー、イ・ビョンホン!」(カタカナではこう書くしかない)と頷くが、眉をひそめて「彼は偉そうだから韓国では人気がない」とばっさり。そうだったのか。「他に人気なのは・・・」と私が考える顔をすると「ヨンサマ!」とSちゃんは笑う。サマ付き。彼も韓国ではそんなに人気があるわけではないらしい。なぜ日本で人気があるのかわからないと不思議そうであった。Sちゃんは大学で会ったフィンランド人男性と結婚して1年前に移住したらしい。愛想の良い可愛らしいSちゃんである。もしかしたら、私は彼女の母親と同じくらいの年齢かもしれない。ひ〜。
昨日書いたイタリア人のラウラさんは、今日もいい味を出していた。息子が欲しかった親に売り飛ばされた中国の女児の話を先生がし始めたら、ラウラさんは独り言のように言った。「私だったら夫を売る。」
とても美人で魅力的なフィリピンのMさんともよく話をした。素敵なのよ、Mさん。なんだろうね、雰囲気が美人でエレガント。気さくな人なんだけどエレガント。フィンランド人の夫と息子がフィンランド語で話をしていると「タカタカタカタカ話されると、もうわからない〜英語で話して〜、て言ってしまう」と笑っていた。確かにフィンランド語って「タカタカ」聞こえる。いつかは私もタカタカ話せるようになるだろうか。
最後の宿題せねば。