アメリカにSearsというデパートがある。実際にアメリカに住んだ経験から言うと、デパートとしてはしょぼい。今はどうか知らないが、私が住んでいた町のSearsは購買意欲をかきたてるような商品は置いていなかった。当時のメリケンの友達に言わせれば、あそこは冷蔵庫とか洗濯機を買うにはかまわないが、洋服などを買うようなところではないそうだ。その通りだと思った。
昔々は、Searsといえば素敵なデパートだったのだと思う。60年代とか。私が子供の頃、親が職場の人と共同購入をするというので(日本で)、その電話帳みたいな分厚いカタログを何度か見たことがある。夢のようだと思った。洋服を見るのもおもしろかったが、庭に置くプールとか、ブランコまで売られているのに驚いたし、うらやましかった。
こういうの。

アマゾン.comで、プールは350ドルブランコセットは799ドルで売られている。もっとゴージャスなセットも色々あるようだ。庭が広いってすごいことだ。
女性のランジェリーコーナーにも驚いたな。サテンのナイトガウンとか、こんなにツルツルのものをアメリカ人は着るのか、と子供の私は素直に感心した。だってうちの母親がそんなのを着ている姿は見たことなかったし、アメリカ限定の話だと思っていた。大学生になってVictoria's Secretでツルツルのキャミとフレアのショーツを買ってみたが、「寝るときはコットン以外にはありえない」との結論に達した。
今じゃ、別にカタログなんて見なくても、サイトで買い物ができるもんな。すごい世の中だ。