日本の夏のお昼ご飯に食べるものといえば、そうめんや冷麦など、冷たい麺類が多いと思う。ま、私は一人だから昼も夜も冷たい蕎麦ってこともあるけどさ。ああ、私は本当に食事の用意というのが嫌いだ。麺をゆでて水洗いするだけでOK、きゅうりやビンに入っている辛く煮た椎茸などを置くだけで出来上がり、というのは実に私向きのメニューである。なんだろうね、私のこの料理嫌いは。嫌いっていうのとはまた違うかもしれないが、面倒。しなくていいならしたくない。晩御飯にシリアルでも全然文句ない。
フィンランドでは他にも人がいるので、なかなかこうぐーたらなことはできない。別に私が料理担当と決まっているわけではないのだが、食事の用意をする時間に家に居るのが私であることが多いので、結局私がすることが圧倒的に多い。ちっ。
そして一部のフィンランド人に、私は料理に興味があると誤解されているらしいことがわかった。日本のものを作って出すと、巻き寿司など見た目が派手で作るのも難しそうだし(実際、うまく巻けることは稀だし)、チラシ寿司(ビバ、永谷園)の上にも錦糸卵は作ってのせるのでその薄さに驚かれるし、なんかこういうものを作ることが苦ではない、と思われているらしかった。「ああ、人がくる。メニューはどうしよう。何もまともなものが作れないのに」とそれはそれは白髪が増えるほどストレスに感じているというのに。

で、この増えた白髪をどうにかしようと、昨日久々に美容院に行った。カットとカラーをお願いしたのだが、頭皮が乾燥しているので、カラーはちょっと浮かせてしますね、と信頼する美容師Kさん。浮かすという意味が今ひとつわからなかったのだが、べったり地肌にカラーリング剤をつけないという意味なんだと推測。「しみませんか。大丈夫ですか」と聞かれたとき、実はかなりしみていたのだが、「ま、これくらいは」と我慢してしまった。やっぱり頭皮に傷がついていたのかな。
毛先を10センチほど切ってもらったが、まだ割と長い。ポニーテールにするだけの長さはある。すごく伸びていたのねとちょっとびっくり。夏場は首に髪の毛があたると暑いから、いつもまとめている。中途半端な長さで結べないと鬱陶しい。
そういや、夜会巻き用のコームを以前何本か買っているのに一度も使ったことがない。コームが綺麗だと思ったから買ったのだが、なんかこっぱずかしいのよね。大体そんな髪型が似合う格好しないし。それに昨日も美容院の大きい鏡で自分の姿をまじまじ見て、その丸顔ぶりに改めて驚いた。しゃべって笑ったりすると二重顎にもなんのよね。夜会巻きはもっとスッとした顔の形の人に似合うだろう。おまけに昨日は目の下のくまがすごくて、さらに驚いた。定期的に明るいライトの下で大きな鏡に写る自分の姿を客観的に見ないと反省しないね。確実に太ったし、疲れてるよ、あたしゃ。