毎日良い天気である。気温も昨日から17度くらいと暖かくなってきた。日差しを結構きつく感じる。暑くはないが、かーっと照ってるという感じがする。日傘欲しいわ、と思う日光恐怖症の私であった。
そんな快晴の中、帽子をかぶって当てもなく近所の散歩に出かけた。どこを歩いているのかよくわかりもせず、スタスタとひたすら歩いた。
 おなじみの白樺。
 ネコヤナギがぽわぽわしている。
 ぽわぽわ。

帰る道がわからなくなったらどうしようと思ったが、案外なんとかなるものであった。結局2時間近くうろうろ歩き回った。さすがに汗をかいた。
日本だったら、日が暮れてから散歩ということができるが、こちらは夜の9時くらいまで明るいので、日を避けるということがなかなかできない。現地人のMちゃんでさえ、「パラソルを差して歩きたい」などと言っている。お年頃になってきた12歳の彼女は(こっちじゃ小学6年は化粧するのね)、自分の髪の毛は色がとても明るいので(プラチナブロンドである)、肌が日焼けしていると変なのだ、と言う。そうかなあ、そういう金髪の人、いっぱいいるじゃん、と言ったが、彼女の意見では、そんなのは「馬鹿みたい」だそうだ。
彼女は、自分の欲しい洋服がこの国にはない、と不満らしい。「フィンランドって、地の果ての国なのかどうかしらないけど、全然まともな洋服がない」とのこと。笑ってしまった。夏休みにスウェーデンに行くので、そのときにストックホルムで買ってもらうらしい。「本当はNYかロンドンか東京で買い物がしたい」と言う。あたし、小学校6年のときにそんな大きな夢は持ってなかったわ。