フィンランドである。午後3時現在、気温6度。快晴。室内23.6度。暑い。裏庭へのドアを開けている。なんという無駄。パネルヒーターの設定を低くしたが、Pが言うにはすぐに室内温度が下がるわけではないらしい。こういうところは不便。室内の湿度28%。着替えると髪の毛がメデューサ。「なんで加湿器つけないんだよっ」と顔もメデューサになりつつクローゼットから出したところである。

今回の旅はお初のKLMであった。ネットでは、エコノミーでもオンデマンドで映画が選べるとか、楽しげなことが書いてあったので期待していたのだが、私の乗ったのは古い機体だったのか、そんな素敵なものはついていなかった。Finnairより小さいモニターが天井から吊るしてあるだけだったさ。それに座席ポケットのどこを探してもイアフォンがない。Finnairより10万も安かったんで、音なしで画面だけ見とけって仕打ちなのか、と思ったが、乗務員がドリンクを配りながらイアフォンも渡しているのが見えた。忘れていただけなのか、いつもこうなのか。上演映画の説明の冊子もポケットになかったし。イアフォンを配り始めたときには既にBBCのニュースは終わりかけており、タイミング悪し。
スラムドッグミリオネアが始まったので見たかったのだが、今回はいつもより長旅になるので寝ておこうと薬を飲んだため、途中から意識を失くした。またDVD借りよう。
食事はベジタリアンを頼んでおいた。お昼はほうれん草のフェトチーネのトマトソースがけ、きのこのサラダ、グレープゼリー。夜はニョッキのトマトソースがけ。Finnairのベジタリアンミールと同じである。catererが同じに違いない。味も同じだった。ただ、Finnaiarのには通常食と同様、蕎麦がついている。しかしおつゆは無し。カツオだしだからか。当然ながら食べようがないのでいつも残している。KLMでは、皆さんうどんがついていたようだ。私のには初めから無い。ちょっと食べたかった。
乗務員はみな感じのよい人達であった。ブレザーに何本も線がついていたのでシニアパーサーだと自己紹介していた人だと思うのだが、降りるときの客さばきがさすがシニアパーサー、というようなefficientで感じもよかった。upper deckのビジネスクラスの人を先に下ろすのだが、やはり出口あたりのエコノミーの人も一緒に出ようとしてしまうわけである。エコノミーを丁寧に制止しながら、ビジネスを感じよく見送る、というやり方が、慣れているのだとは思うが、スムーズでエレガントで、かつしゃきしゃきしていた。私は彼女のすぐ後ろに立って待っていたのだが、ビジネスが全員降りると"Thank you for waiting."と笑顔で私を通してくれた。私の後ろの日本人女性がイライラを隠さず待っており、ため息などついていてえらく感じ悪かったのだが、急ぎの乗継でもあったんだろうか。
初めて行ったスキポール空港は、passport inspectionとsecurityの人達の印象は決して良いとはいえなかったが、まあ、こういう人達に良い印象を期待するのがそもそも大間違いである。普通の印象で充分なんだが、人の持ち物の入ったトレイを勝手にひっくり返してそこら中にぶちまけといて「Whoa!」と一言だけってどういうことよ、デブハゲじじー、と思いました。
飛行場はお店が並ぶモールのようであった。店員は皆さん英語が大変流暢で、感じも良かった。オーデトワレ買っちゃったよ。

ゲランのアクアアレゴリアのtiare mimosa. New!って書いてあったんで手が出てしまった(3年前に買ったオレンジに続く)。同じくNewのチェリーブロッサムもさっぱりしたいい香りだったが、ちょっと印象が薄いというか、あまり購買意欲を刺激されなかったのでミモザにした。が、店では好みの香りだと思ったのだが、今つけるとちょっと濃すぎの感じ。おかしいな。すこーしつけてふわっと軽く香るくらいにしないと、ウッとくる。まあいいや。悪い香りではない。お値段だが、成田の免税店では5500円で売られているらしい。今の時点では、日本の免税店で買った方が、そして国内販売されるようなったらアマゾンあたりで買った方がきっとお安く買えるに違いない。昨日は、38ユーロで5800円であった(カード支払いのとき、ユーロか円かどちらで支払うか選べる)。ユーロが安くなるかもしれない、と無駄な期待をこめてユーロ払いをお願いした。もっと高くなったりしてね。
げ、ビンのふたに私が写っている。