GYAOで、市川崑監督の1周忌記念をやっている。

鍵 [DVD]

鍵 [DVD]

原作の谷崎潤一郎の「鍵」をお正月に読んだばかりである。Pが英語版を広島の書店で買い、おもしろかったから読めば、と置いていってくれていたのだ。確かにおもしろかったが、これは日本語で読んだほうがはるかに楽しめるかもしれないと思った。舞台が京都だから、方言でしゃべっているのではないかな。そういう雰囲気は、英訳では再現しづらいだろう。
映画の方は、原作とはちょっと話が異なるが、大変おもしろく見た。役者も話もいいし、個人的には、家の中の様子や小物が興味深かった。素敵な家具〜、食器が懐かしい感じ〜、と胸踊ったわ。(1959年の映画) 京マチ子はなんという適役。色っぽいことこの上ない。
女性陣の言葉遣いがいい。父親に部屋に入れと言われ、娘は「御用?」と一言。この時代の女性は、丁寧で上品な言葉を使う。
なんといっても、京マチ子の眉毛がいかしている。

もう1本。

黒い十人の女 [DVD]

黒い十人の女 [DVD]

岸恵子の美しさはどうだ。中村玉緒も可愛い。YouTubeにある予告編は埋め込みさせてくれないらしいので、ここで。