以前から読み続けているブログがいくつかある。コメントを残したこともないし、メールを書いたこともなく、ただ読んでいるだけである。交流はまったくないのに、その人の人生に大変なことが起こったりすると動揺する。
同年代の女性のブログで、健康診断で癌が見つかったと読んだときはショックだった。幸い、初期だったので手術で摘出することができ、今ではAll clearをもらって元気で暮らしているようである。よかった。
中年男性のブログでは、彼が大きな手術を無事終えたのはよかったのだが、その準備期間中に彼の奥さんが病死していたと知り、胸が痛んだ。体も大変なのに彼の心は大丈夫だろうか。
あまり幸せそうではない国際結婚をした人のブログもずっと読んでいた。読んでいた、と過去形なのは、ある日アクセスしたら、ブログそのものが無くなっていたのだ。何の前触れもなくである。前日まではいつもどおりの書き込みであった。ブログに自分の心情を綴るのが面倒になっただけかもしれないが、今でもたまにふと思い出して、明るく生きていればいいけどなあと思う。

しかし自分も結構長い間ブログをつけていることに驚く。ブログなんてナルシシストな行為と思っていたのに、歯列矯正の記録のつもりでつけ始めたら、いつのまにかラズベリーの種が歯にはさまって鬱陶しいなどという、実にどうでもいいことを書くようになってしまった。あーあ。