Pのバスルームのリフォームは12月に行うことになっているらしい。夏からタイル選びをしている彼であるが、結局まだ決まっていない。当初はテラコッタ系の床とベージュ系の壁にするといって聞かなかったのだが、同じ棟に住む人が白い壁用タイルを安く譲ってくれるというから買った、といつのまにかプラン変更になっており、床は青にすることにしたらしい。
この間の土曜日にもタイル屋に行き(おされなタイルがたくさんあるPukkilaという店)、何枚かサンプルを借りてきた。夏に別の店から借りたタイルもまだ持っているわけだが、この店も別に名前や連絡先を聞くわけでもなく、「どうぞ」と簡単に貸してくれる。不思議なシステムだ。

じきに借りたタイルでパッチワーク風バスルームが出来るのではないか。
Pが使いたいタイルは、色はいいのだが滑りそうで怖いので私は反対している。滑らない表面のタイルと交互に置くから大丈夫だと言い張るのだが、実際に水に塗らして素足をのせると、「これは絶対にころぶ」と確信するようなツルツルぶりである。滑るタイルの上だけに足がのることはない、とPは言うのだが、その保証はどこにもあるまいというとだまる。私は右の一番上にある長方形のタイルがいいと思うのだが、彼は青が薄すぎるといやがる。写真ではわからないが、一面均等に青ではなく、白っぽくまだらになっている。滑らないように表面もざらざらになっている。Pはそのタイルの下にあるくらいの青がいいというのだ。まあ、確かにこれくらいの濃さがあっても私もいいと思う。色自体は私も好きだが、これがツルツルなのである。
今週末、また別のタイルを探しに店に行くことになっている。二人で合意、というのがそもそも無理な話なのかもしれんな。