今日も昼間はジリジリと強い日差しであった。皆さん、今がチャンスとばかり、太陽の光を浴びている。あたしだけだったね、帽子かぶってるのは。真昼間にジョギングしている人までいた。それも帽子無しで。熱中症になるよ。
Pは、今日からちゃんとした夏休みだということで、落ち着かない様子である。することがないと不安で仕方ないのである。家でごろごろする、などというのは、彼にとってはストレス以外の何物でもない。あたしの正反対である。あたしは家にこもっても平気だし、むしろそのほうが落ち着くのだが、自分自身、こもり過ぎると気づいている。ゆえに、彼のプランしたイベントには、気乗りしなくても一応行ってみる努力をすることにしている。気乗りしないことが9割くらいなんだけどさ。行ってみたら、そう悪くはなかった、ということも多い。大体インドアなことにしか興味がないので、アウトドアのイベントなど行ってみようかという発想もないあたしなので、まあ、世界を広げるためにも、と思ってね。大人になったわ、あたしも。
本当は今日、飛行機のショウかなんかがあってそれに行くつもりだったのだが、どうやってその会場に行くのか調べてみたら、ここから車で3時間くらい離れた遠い町であるということがわかった。遠いことは知っていたが、ここまで遠いとは、と既に寝坊してゆっくりブランチを食べた後だったので、今日は行くのをやめたのである。
ならば他に何をするか、とPはペンと紙を出し、買いたいもの、買わなければならないものなどのリストを作り、どの店をどの順番で回るかというプランをし始めた。あたしは買い物は好きだが、Pと買い物に出ると、ゆっくり商品を見られず、せかされているようで好きではない。今日は、今度改装するバスルームのタイルや洗面台などにどういうものがあるか見るだけ、という目的だったのだが、じっくりと見て回るのではなく、展示されている商品の間を通り抜けるだけなのである。それに、彼のバスルームに置けるサイズの洗面台でなければ、スタイルが素敵だなどという理由だけで立ち止まって商品を見ることは彼にとっては時間の無駄なのである。使えないものを見てどうする、というわけである。合理的というか、退屈というか。彼は買い物が嫌いなのでこういう手法になる。だからこそ私のヘルプが欲しいというのだが、本気で考えてやろうとするとこちらもイライラするので、「それでいいんじゃない、あなたが好きなら」くらいの精神的involvementにとどめることにした。カーテンを買うときも、皿を買うときもそうだったのよねえ。あの頃はまだ付き合い始めでPの性格をあまりわかっておらず、そっりゃあもうイラついたものである。3年経ってもイラつくのだが、どうすればイラつかないかが以前よりはわかってきた。成長だ。
もっと成長したい。