アメリカ出張へ行くPを空港まで見送りに行ったときのこと。Pにバイバイをした後、エスカレーターを降りて1階に向かっていると、隣にある昇りのエスカレーターから"Kay"と私を呼ぶ男性の声がした。振り返って見上げると、サングラスをかけた男性が手を振りながら、"How are you?"と笑顔で言う。こっちも手を振り、笑顔を見せながら頷いたのだが、「この人、誰だっけ」とかなりあせって考えていたので、ひきつった笑顔だったことだろう。1階に到着と同時にさっさと外に出た私であった。誰だったんだろう。。。
私は、名前はともかく、人の顔をよく覚えているほうだと思う。だが、昨日は頭の中で過去に会った人の顔と名前をサーチしても、"File not found"状態であった。なんかインドの方の人に見えたんだが、去年の6月にPの前の会社のパーティーで一度会った人しかインド人の知り合いはいないし、まさか彼が私の名前も顔も覚えているとは思えない。もし彼だったら、すごい記憶力だ。あの頃よりは髪もかなり短くしているし、おまけに昨日は眼鏡をかけていたし。
他に私の名前を覚えているような男性は、3人しか思いつかない。もし、その中の一人であったとしたら、どこか旅行先で思いっきり日焼けし、おまけにずいぶん体重も増やしていたことになる。謎だ。
それにしても、私も南カリフォルニアで身につけたはずのsuperficialityをなくしてしまったようである。以前の私だったら、こんな状況にでくわしても、無二の親友に久々に出会ったときのように"Oh my gaaaawd, how ARE youuuu?!"と歯をむきだした笑顔で挨拶し、そのままシレッと立ち去っただろうに。ま、いいのか、こんなうそ臭いフレンドリーな態度が取れなくても。