実家のダンボールにあった懐かしい本を読んでいて、思い出した。
今では信じてもらえないのだが、子供の頃は非常にシャイであった私。小学校1年生の夏休みに、学校の図書館で借りた本を返却に行ったものの、知らない子供が図書館のカウンターにたむろしていて近づけなかった。今思えば、あれは上級生の図書委員だったんじゃないかと思うんだが、とにかく「図書館の先生じゃない子供がいっぱいいる」と緊張し、結局私はドキドキしながらこっそり本を直接本棚に返して帰宅した。
二学期が始まった頃の給食の時間、図書委員からのお知らせという放送が流れ、本の返却をしていないということで私の名前も呼ばれてしまった。クラス中大騒ぎ。うるさい男子などに「えーーーーっ!返しとらんのん?!」などと大げさに騒がれ、恥ずかしいので一応笑いながらも、「どうしよう、返してるのに。本がなくなったんだろうか」とドッキドキであった。
緊張しながら図書館へ一人向かい、カウンターにいた先生だっかた上級生だったかに「返しました」と説明する。「棚に戻した」と私は説明し、実際ちゃんとそこに本はあった。貸し出しカードを入れるスロットが空のままで。「本を返すときは必ずカウンターに持ってくるように」と叱られた。知らない人がいたので近づきたくなかったわけで、返却手順を知らなかったわけではないのだが。バカだねー。