最近、電車が遅れているとか止まっているというお知らせが、以前に比べて多くなっているような気がする。前からもあったが、私が気にしていなかっただけだろうか。なんか毎日どこかの電車が遅れているような気がするが。
そんな遅れのせいで、利用客がいかに困るかというのを想像するだけで胃が痛くなる。大切なクライアントとのミーティングに遅れたとか、つなぎの新幹線に間に合わなかったとか、はたまた飛行機を逃したとか。
私は北海道で、飛行機を逃しそうになったことがある。人身事故とやらで、札幌から千歳空港までの電車が一本も走っていないという悲惨な状況。えーーーっ、と驚愕。札幌駅で「電車走ってませんよ〜、飛行機乗れませんよ〜、タクシーじゃないと間に合いませんよ〜」などと嬉しそうに笑顔で客寄せをしているタクシーの運転手がいて、不愉快だったことを覚えている。空港バスを使えと車掌が説明しているのを聞いて、私はその乗り場にダッシュ。空港に行きたい人たちでごった返し。運転手が「あと2、3人だけ乗れるんですが、これに乗らないと飛行機に間に合わないというお客さんいますか〜!」と怒鳴っているのが聞こえ、あたくし、「はーい、はいはい!!」と手をあげて大きな声でお返事しましたとも。恥ずかしがってる場合じゃなかったわ。無事、席確保。私はこれで一安心だったのだが、もうバスが満員なものだから、途中のバス停で待っていた人が乗れず、激怒。運転手もしどろもどろで、さらにお客さん激怒。contingency planがちゃんとしていないから。空港行きなんて大切なラインで列車が動けないのなら、即刻バスを何台も用意できるようにしておかないと。どうしても乗せられなくて、その怒りまくるおじさんを置いてバスは出発。気の毒であった。私は元気に返事して乗ったおかげで(声がでかくてよかった)、無事飛行機に乗ることができた。
広島市内から広島飛行場までの道路も、雪なんかで動けなかったりすることがあるらしい。だめじゃん。空港バスしかないなんて、プランがしょぼすぎと思うのは、絶対私一人だけじゃないはず。
札幌での経験以来、電車のダイヤというものを信用しなくなった。関空からのフィンランドへのフライトは、午前11時(夏)か午後12時(冬)で、朝一番の新幹線に乗れば、出発2時間前には着く。ぎりぎりである。一度Pが帰国するときに送りに行った際、新幹線は問題なかったが、関西空港線で人身事故による遅れが出たことがある。30分程度だったのでチェックインには十分間に合ったので良かったのだが、すんごいドキドキした。
フィンランドに来始めた頃は、前泊のお金ももったいないしとケチって、早起きして一番の新幹線に乗っていた。特に問題あったことはない。だが、冬の雪でもない限り、始発の新幹線が遅れることなんてないだろうと思っていたら、ニュースで、神戸かどこかで線路の点検車両が動かなくなって、始発が遅れたと言っていた。その日がフィンランドに行く日じゃなくって良かった、と心底思ったさ。もう「何かあったらどうしよう」と心配しながら移動するのも疲れるんで(心配性だし)、最近は関空近くに前泊することにしている。やっぱりねえ、出発当日の朝4時や5時に起きなきゃいけないのと、ゆっくり起きて後はホテルのシャトルで連れてってもらえばいいと思うのとじゃ、安心感が違う。旅の必要経費と思うことにしている。