楽天の薬局で買い物をしたら、「開運トイレクリーナー」というのがおまけで入っていた。普通のトイレクリーナーである。トイレ掃除と開運のつながりがよくわからないが、ありがたくいただこう。
こういう開運とか縁起物とか、本当はなんでもないものに意味を持たせる風習が私は苦手だ。苦手どころか、嫌いである。大嫌いかもしれない。
以前知り合いだった20代後半の女性が、部屋の掃除は一週間に一度くらいだが、トイレだけは毎日掃除していると言っていた。「トイレをきれいにしておくと、元気な赤ちゃんが生まれるっていうじゃないですか」「きれいな赤ちゃん」だったかもしれない。忘れた。大体結婚もしていなければ、彼氏もいない彼女がなして元気な赤ちゃんのためにトイレ掃除をしているのかが理解不能であった。結局、妊娠しているときは、トイレ掃除等、かがんでするような運動をするのがいいってことなんじゃないかと解釈した。そういや昔、妊婦さんに床にピーナツをばらまいて拾うのが良いとか言っている人がいたな。ほんとかどうか知らないけど。
まあ、結果としてトイレがきれいなことは気持ちの良いことであるので、理由はどうあれ、良いことであろう。
さっき換気扇とガスレンジの廻りを掃除したんだが、これはどういう幸運につながるんですかね。換気扇なんて、外側だけ掃除しただけで済ませてしまいましたが。
先週、昼間にテレビをつけたら、開運メイクとかいうのをやっていて、思わずテレビにお茶をぶっかけそうになってしまった。激しく濃いアイメイクを施した「先生」が、したり顔で仕事運は眉間からおりてくるからスペースを開けておいたほうがいいとかなんとか説明していた。こんなことで生計をたてている人間がこの世にいたとは驚きである。

こちらはロシアの宇宙飛行士Sharipov氏である。立派なunibrowをお持ちだ。国際宇宙ステーションで仕事なさったり、眉間のスペースがなくてもご活躍のようである。こういうと、男女は違うとか言うんでしょうね、きっと。後付の説明が得意だからなあ、運だのなんだのを生業としている人は。
Sharipov氏のunibrowはともかく、女性の場合、近づきすぎた眉だとバランスが悪いから整えましょうってんならわかる。美しいメイクをすることで、気分も良く自信がつき、それでなにか良い結果が生まれるということはあるだろうが、個々のメイクそのものが不幸の理由ってことは有り得ません。断言。Shit happens even when you wear perfect makeup, people.