部屋を暖かくするためには、むやみやたらと暖房を好きなところに置けばいいというわけではなく、窓の下に置くのだ、とPは言う。空気の動きだとかを考慮したエンジニアリングなのだと偉そうに説明していた。床暖房をしたからと言って、その上にいれば多少暖かいかもしれんが、洗面所などせまいスペースならまだしも、大きな部屋では意味はないと断言。けっ、と思っていたのだが、確かにPの家も、各窓の下にパネルヒーターが設置してある。Pの友人のT夫妻の家に招待されたときも、何気なく部屋をチェックしたのだが、やっぱり各窓の下にヒーターがあった。
私の住んでいる部屋はやたらと冬場寒いため、風の出るエアコンじゃなくて、オイルヒーターとかが暖かいのかなあと思い、この間ちょっと家電店で見てみた。パネルヒーターのパンフレットを手に取ってみたら、「窓の下に設置してください」と書いてあった。ふーん。なんかマイルドに悔しいと思った私は未熟者でしょうか。
Pが言うには、パネルヒーターじゃなくても、暖房器具を各窓の下に置けば部屋全体がうまく暖まるらしい。だが、うちは窓だらけである。そんないっぱい暖房器具を買うお金などない。とりあえず、今持っている遠赤外線電気ストーブを6畳の部屋の窓側に置いてみた(夜は寒いのでもうストーブとこたつを使っている)。まだすごく寒いわけではないので今ひとつよくわからないが、なんとなく部屋全体が均一にほんわり暖かくなったような気もする。今までは、寒いので自分が座るすぐ近くに置いていて、顔だけカッカと熱くなったりしていたのだが、この冬はちょっと窓際設置でやってみよう。
エアコンは目が乾くから好きじゃないのよね。とはいえ、だだっぴろい洋室の方は既に取り付けてあったふるーーいエアコンしか暖房器具はない。広いので2台つけてくれているのだが、電気代が気になるので1台しか使ったことはない。毎年、電気ひざ掛けとフットウォーマー代わりの電気アンカを使い、部屋の中で着膨れまくっている。広い部屋がいいと思っていたが、暖房のことを考えるとせまいのがいいわ、ほんと。
去年Pが来たのは11月の終わりだったので、まだ寒さも厳しくはなかったが、今年は12月下旬となるため、「あいつ、この寒い家に耐えられるのか」と今から気の毒に思っている。ホッカイロ買っとくかな。