気温34度の広島からいきなり15度のフィンランドである。体がついていくだろうか。今朝の体温だけはなぜかいつもより高かった。高温期でもないのに。時差ぼけか。体温計の測定時間の設定を変えようといじっていたら、今までのデータが全部消えてしまった。何をどうしたら消えたのかも不明。ばかーっ。
Pが来月転職するので、今までのお疲れ様とこれからもしっかりね、とお湯のみをあげた。去年クリスマスにあげたものと同じ柄で、一回り大きいもの。去年のは、Pには小さいかなと常々思っていたのだ。手が大きいし。日本じゃ、茶碗や湯のみは男性ものの方が一回り大きいのだと言うと、11歳のMちゃんは「男が女を差別するのは英語でなんていうの」と聞く。笑いをこらえながら「sexist」だと答えると、「器の大きさが違うなんてsexistだ」と口を尖らせる。さすが、ヨーロッパ史上初めて女性が参政権を得た国の子供じゃっ。私も男女同権多いに賛成ではあるが、physically biggerな人々が大きい器などを使うことはなんとも思わない。女性でも大きい人は使えばいいと思うし。Pは調子に乗り、"I get to use a bigger cup."と威張っている。簡単〜。
そんな男女同権を主張するMちゃんは、11歳になった今、矯正を始めるらしい。月曜日には抜歯されるかもしれないと怯えている。学校の友達が、「they yank the teeth out」と怖がらせたらしい。まあ、確かにあれは力仕事だし、基本的にはyankである。「でも大丈夫。あたしは2本一度に抜いたけど、10分で済んだよ。麻酔もするから全然痛みはないし、平気だよ」と言うと(麻酔が痛かったことは内緒)、「でもそれは日本での話じゃない」と彼女。Pは「フィンランドだって麻酔するわな」と突っ込む。「あたしの歯医者は、フィンランドの歯医者は世界一って言ってたよ(本当に言っていた)。だからきっと大丈夫」とちょっと無責任なことを言う私。ま、歯根がまっすぐかどうかとか、先生の腕にも拠るとは思うけどさ。むー、いやだな、月曜日、と暗い顔をしてMちゃんは帰っていった。抜歯の前は、38歳のあたしも緊張したもんなあ。でも子供のうちに矯正はしておいた方が絶対いいからね。がんばれ、Mちゃん。