先週受けた人間ドックの詳細結果が郵送されてきた。当日担当医に説明されたとおりで、特に新しい情報はない。血液にちょこちょこ異常値があり、あるものは「体質でしょう」、あるものは「一ヶ月後くらいに再検査してください」と言われ、特に心配することはないと言うことではあったが、報告書にも再検査するよう記述されていた。
人間ドックを受ける1ヶ月前、漢方のA先生のところで血液検査を受けていた。あのときは忙しかったので、先生には会わずに薬だけもらうつもりで受付にそう伝えたところ(同じ薬を長期間服用するのでこういうやり方も可能)、今日は血液検査をすると先生が言っている、と言われたのである。私は長年あの病院で見てもらっているが、血液検査をしろなどとそれまで言われたこともなく、検査理由がまったくわからず、「血液検査?なんでですか」と聞いてしまった。受付の女性は、「先生の判断です」と即答。こう答えるように言われているんだろう、この台詞はよく聞く。以前、診察料で不可解な点があったため質問したときも、別の受付の人に同じことを言われた(結局、あちらのミスということが後で判明し、返金してもらった。領収書の内容はしっかりチェックだよ)。私は先生の判断の根拠を知りたいわけである。先生に会ってもいないのに、いきなり「今日は採血です」と受付に言われて、ハイお願いします、というほど私は従順じゃない。「普通」の患者なら、「お医者様」の言うことはだまって従うのかもしれないが、理由もさっぱりわからないまま、突然お金のかかる検査など受けたくない。受付の人に、理由を伺いたいと食い下がったところ、先生に聞いてくる、と診察室へ。答えは、ずっと漢方薬を服用しており、副作用がある場合もあるので、それを調べるため、だそうだ。なぜそれを突然今日言うのだ、と不思議ではあったが(おまけに急いでるから薬だけって言ってるのに)、一応納得したふりをして検査に応じた。
で、まったくのhindsightだが、人間ドックの検査結果と比較するためにも、あのとき検査しておいて良かったのである。A先生のところへ人間ドックの検査結果を持って行き、「ここが高いのは体質だって言われました」と言うと、「えー、体質じゃないよ。だってほら」とこの間の検査結果を出す。正常値ではないか。すべての項目において異常なし。「この数値が高いのは、検査のミスだと思います」と言う。は、ミス?と聞き返す。採血のときに赤血球が壊れると、こういう値が出るんです、とのこと。溶血というらしい。「それは、採血した人が下手だったってことですか」と聞くと、そういうわけではなくて、溶血が起こることもある、ということらしい。ネットで調べたら、あまりに値がおかしいときは病院側が再検査をお願いすることがあるらしい。私のはそれほど逸脱しているわけでもなかったので、担当医も溶血の可能性を言わなかったのか。謎。
じゃ、再検査しなくていいのかと聞いたら、うーん、まあ、数値が高いからしといたほうがいいのかなあ、でもなあ、と先生は消極的。どちらにしても、再検査は一ヵ月後くらいと人間ドックで言われているので、来月の話である。再検査して確認すれば安心だろうけどね。今の気分では、多分しない。
しかし、高いお金払って人間ドック受けて、検査で出た異常値はミスからだった、なんてたまらんな。