新幹線の指定席券などを購入時は、必ずカウンターに備え付けの指定席券購入用紙を使用し、なるべく主要駅のみどりの窓口で購入するべし、と学んだ。
以前も横浜の小さい駅でちょっと込み入った組み合わせの券を買ったとき、信じられないことにそこにはコンピューターがなく、おまけに係員が関西空港線を知らなかったりして、えっらい時間がかかってやれやれという思いをしたことがあった。東京駅、品川駅、関西空港駅、広島駅のみどりの窓口ではこういう経験は一切ない。指定の用紙を渡さなくとも、口頭で説明するだけで、嬉しくなるくらい皆さんefficientで理解も早い。
で、この間Pが関空まで行くときのために、彼の指定席券(JRのレールパスを持っているので指定席を申し込むだけ)と私の乗車券・特急指定席券を最寄のJRのみどりの窓口で頼んだ。係員は一人しかいない。乗る列車の番号と時間は紙にメモしておいたので、これを渡せばいいかと思い、備え付けの用紙は出さなかった。これが大間違いであった。クレジットカードで私は支払ったので、まずはサイン。その後、機械から出てきた切符を見せながら、駅員は「それでは明日の朝の・・・」と言う。「あさっての切符をお願いしたんですけど」とすぐに言うと、「あ、すみません」とまたコンピューターをいじる。「さっきのクレジットカードの支払いはキャンセルしました」とその売上取消のコピーをくれる。OK,最初からやり直しね、としばらく待っていると、「ここにサインをお願いします」とクレジットカードのslipをまた出すのだが、それに書いてある値段がさっきより随分高い。サインはせずに「さっきと値段が違うのはなぜですか」と聞くと、「後で説明します。すみません」と言う。あーた、説明が先では。間違えて多くチャージしてしまい、その差額分はキャンセルしたので、カード会社からの請求は先ほどと同じ額になるのだ、と言う。ややこしい。なんだそれは。しぶしぶ一応納得し、その差額分の払戻しのslipを受け取り、私はそのカードの利用票にサインをする。そして彼は何やらまたコンピューターをいじる。そして、「すみません、全部最初からやり直します」と言い、払戻しのslipを2枚くれるのだ。「なんで2枚なんですか」と混乱。さっきサインしたばかりのoverchargeされた利用票を、2種類の金額に分けて取消しているのだ。もともとoverchargeされた分の取消票ももらっているわけで、合計3枚の取消票ということになる。わからん。「もう最初から全部やり直します、すみません」と頭を下げるおじさん。あんまり時間がかかって後ろに並んでいる人に申し訳ないので、「後ろの方、先にしてあげてください」と言うと、クレジットカードの情報が既にコンピューターに入ったままなので、そのまま処理したいと言う。後ろの女性も、「いいですよ、全然」と笑う。横にいたPは、オーマイガーッと天を見上げる。どうしたんだ、この人、と言うが、それは私も聞きたい。
「全部確実にキャンセルしましたので、ご安心ください」と言うおじさん。ほんとだな。そして今度こそ、とカードのサインをし、やっとこさ切符を受け取る。待っている間、神経ぴりぴりしている私をなだめるかのごとく、私の背中をなでなでしていたPは、後ろの女性と目があったらしく、笑っていた。私が猫なら、尻尾が太くなっていたと思う。
そりゃさ、everybody makes mistakesだし、he felt bad about it and apologizedだが、一つのtransactionに、売上取消とか、払戻しとか、お買い上げとかのクレジットカード利用票が合計6枚っつーのは、やっぱり普通じゃないと思うわけよ。
本当にお買い上げ分がキャンセルされたのか、次回のカード請求が楽しみだわ。