私は小型犬が嫌いだ、というのは去年のブログに書いたとおり。が、すこーしだけ考えが変わった。ああいう犬を可愛いと思う人がいるのも理解できる、という風に考えられるようになった。成長か。
それがだね、Mちゃんが9月から、生まれて数週間のコトン・ドゥ・トゥレアールを飼い始めたのだ。画像は彼女の犬ではないのだが、もらってくるときに兄弟の写真も撮ったとかで、まあ、基本的にはこういう感じのふわふわの白い犬。まずいなあ、座敷犬じゃん、というのが私のinitial reactionである(心の中で、である)。人懐こい犬である。猫派だったというPまで、高い裏声を出して愛玩する(成人男性が裏声を出すと、ミッキーマウスそっくりなしゃべりになると気付いた)。私は積極的にこちらから一緒に遊ぶ、ということはしないが、近づいてくれば撫でるし、「抱いてて」と渡されれば抱く。別にそれが死ぬほどいやというわけでもない。これがヨークシャーテリアだったらダメだったかもしれない。
Mちゃんの説明によると、まだ赤ちゃんの今は耳など少し茶色のところがあるが、大きくなると真っ白になり、顔も足もすっぽり長い毛で覆われるとか。今とそんなに変わるのか、どういう感じなのかな、と思って調べてみた。

モップ犬だった。
だが、大きさとしては、私が苦手な小型犬よりは大きいし、目が隠れているこの姿など、「OKかも」と思わせるものもある。まだ、「かも」レベル。One step at a time.
顔を隠す毛をちょんまげにしてリボンつけたりしませんように。

一度、Mちゃんがこの犬をPのアパートに連れてきているとき、我々3人は食卓で話をしていた。犬は勝手にそこらへんを歩き回っており、Mちゃんは、家でお母さんが犬のウ○チを踏んでしまったなどの話をしていた(伏字にするまでもない伏字の仕方だ)。赤ん坊なので、まだトイレのしつけが完全ではないということらしかった。すると、突然Mちゃんが眉間にシワを寄せて、「By the way, there IS a poop!」と言い、即、台所へペーパータオルを取りに走っていった。なにぃ?とキレイ好きのPはテーブルの下を覗き込む。私はといえば、Mちゃんの「by the way」がなぜかツボにはまってしまい、一人笑っていた。犬が粗相をしたのは全然おかしくないし、むしろ絶叫ものなのだが、「ところで」が文章の冒頭についているおかしさの方が勝った。
ペーパータオルでブツを包み、乾いた別のペーパータオルで床をささっと拭いただけで済ませようとしたMちゃんであるが、それをPが許すわけもない。ちゃんと洗剤をスプレーして拭きなさい、と言われて台所から戻ってきたMちゃんの手には、洗剤と食器洗い用スポンジがっ!ひー、嘘でしょ、と思ったら、ちゃんとPが「それはだめ、ペーパータオルを使え」と言ってくれたので心から安心した。びっくりしたー。
これからも、Pのところへ行けばこの犬との係わり合いはあるわけだが、いずれこちらから撫でてやりたいと思うようになるのだろうか。今のところ、ちょっとストレスだったりするのよね、猫人間のあたしとしては。