最高気温も5、6度で、朝もなかなか明るくならないし、昼間の空は灰色、風も強くて小雨の降る寒い日々が続く。これで暗くなってきている人たちも多いらしいが、こういう天気、私は結構好みである。もちろん、ぱーっと晴れた日を気持ちいいとも思うが、一番好きな天気は曇、と小学生の頃に言っていたとおり、その好みは今も変わらない。曇があるから晴れをありがたいと思うし、仕事があるから休みをありがたいと思う。大学時代、南カリフォルニアで常春のような感じの中で暮らしていたときの方が、精神的に参っていた。明るすぎるんだよ。春、夏が特に最悪であった。I don't belong hereという感覚が強烈に襲ってくる季節だったな。
ま、ずーーっと灰色の中で暮らすと気分も滅入る、というのも理解できる。Pは、こっちの冬は暗くて長いからと言い、家の中の電気をやたら明るくしたがる。私は日本では、間接照明のみのうすぐらーい部屋で過ごすことが多いため、明るさが足りないと新しいランプを買いに走るPの感覚が不思議であった。朝起きたら、まず電気をすべてつけまくるのである。確かにそのほうが目は覚める。で、彼が仕事に出ると、私はテーブルの上のランプを残し、全部消す。電気代もったいないしさー。
今週末は、ヘルシンキでも初雪かも、との予報がでていた。紅葉に雪とは美しいだろう。積もるとも思えないが。