ダニー

びっくりした。テレビをつけたら、David Cassidyが出ていた。そう、The Partridge Familyの長男Keithを演じた人。額は広くなっているが、あのタレ目の笑顔は全然変わっておらず、なんとなく、フォーリーブス江木俊夫が年を取った姿を見たときのような寂しい気持ちになってしまった。
番組そのものもまた寒かった。途中から見たので番組のタイトルはわからないのだが、どうやら新パートリッジファミリーを探す、というコンテストらしかった。お母さんのシャーリー、長男のキース、長女のローリー、次男のダニーの役にそれぞれチャレンジして歌と芝居を見せるcontestantsがおり、今日の段階でそれぞれの役に二人のfinalistsが残るという展開であった。live audienceのいる広い会場で行われており、誰が舞台に出てもやたら観客は大騒ぎである。各出場者が歌い終えると、そのうまい下手は関係なくみなstanding ovation. 「とにかく騒いで盛り上げるように」と番組製作者側からよく言い聞かせられているという感じである。だって、みんなそんなに歌がうまいとも思えないし、どの人もぱっとしない。ただ、they all perform wellである。アピールするのがうまいというか。MTVでよく見る、カメラ目線でギャオーと顔をゆがめたり、ウインクしたり、ああいう表情。
お母さん役の女優とダニー役の背の低い赤毛男も出ていた。お母さんはそう変わっていなかったが、ダニーはあの頃本当に子供だったので、「ひー、おっさんになってっ」と驚いてしまった(画像)。まだ俳優やってるらしい。ローリー役だったスーザン・デイは出ていなかった。懸命だろう。だって、彼女はパートリッジ以降もLA LAWで活躍して、ローリーにしがみついて生きていく必要はなかったわけだし。
出場者たちの、芸能界にどうにかして入りたい、という気持ちは想像できるし、そのチャレンジ精神はrespectするが、晴れて新パートリッジファミリーに選ばれたとしても、A list entertainersになる可能性は以下略、と一視聴者として思った次第。
トレーシーとかいう次女もいたと思うが、新ファミリーでは募集しなかったのか。