遊園地でジェットコースターに乗ろうと並ぼうとしたとき、8,9歳くらいの双子の男の子がなにげなく我々の前に割り込んで並んだ。どこの国にもいるのだな、しつけの悪いガキは。二人とも頭のてっぺんから足の先まですべて同じものを身につけ、いかにも双子である。その顔つきと言うと、おもしろいくらい、まさに「餓鬼」という悪そうな顔をしている。こんなの家に二匹もいたらたまらんな、というくらい。
このジェットコースターは身長が140センチないと乗れない。乗り場に行く直前に係員がおり、身長チェックがある。その双子の片割れは合格だったのだが、もう一人には、係員が何か言いながら「だめ、戻れ」というジェスチャーをしている。Pが「1センチ足りないんだって」と通訳。帰れと言われているのに、すでに乗り場に行っている片割れに向かって歩こうとするその餓鬼を係員はまた止めて何か言い、入り口に戻るように指を指している。不満げな顔をして片割れに何かを言い、片割れはもっと不満げな顔をし、二人とも入り口へUターンして出て行った。大人気ないと言われようとかまわない。「ざまみろ」と思いました、あたくし。