去年の12月にフィンランドへ瓶に入った日本酒を持っていったときは、スーツケースに入れてもよいものかわからなかったので、手荷物にした。720mlは重い。Pは、これまでカリフォルニアからワインを数本スーツケースに入れて持って帰ったこともあるが、何も言われたこともないし、気をつけてパッキングすれば瓶でも大丈夫だと言っていた。だが、ネットで日本語で調べた限りでは、「日本酒を入れていたら、割れると他のスーツケースにも迷惑がかかるので、検査員に手荷物にしろといわれた」とか、「手荷物にお酒の瓶を入れていたら、割れたら武器になるのでスーツケースに入れろといわれた」とか、一体どっちなのだ、と言いたくなるような相矛盾する情報が飛び交っていた。割れたら武器になるっつったら、免税店で買った瓶のお酒もダメじゃん。とりあえず、とがめられた場合、スーツケースに入っているお酒を出すよりも、手荷物のお酒を検査員に渡してjust forget about taking itのほうが手間はない、と思い、手荷物にしたわけよ。
で、関西空港でのチェックインのとき、検査員に聞いてみた。「フィンランド航空ご利用ですか?でしたら、特に規定はありませんので、スーツケースに入れてもかまいません」との返事だった。要するに、航空会社によって違うルールがあるということか。
旅券検査に向かうセキュリティのところでも、なーんにも言われなかった。飲みかけのペットボトルのお茶を検査していいか、と言われてOKしたあと、「ほかに何かお持ちですか」と聞かれたので、「お土産用の日本酒が」と言うと、「開けてないんですよね?でしたら結構です」と、箱の中身も見なかった。ええ、いいんですか、確認しなくて、とちょと思った。
次にフィンランドに行ったときは、紙パックに入ったお酒を数本持っていった。気圧で栓が取れたり、漏れたりしないかなあ、とちょっと不安ではあったが、別に何事もなかった。
で、今回、くそ重い瓶のお酒をスーツケースに2本入れた。当然、持込可能な量かどうかここでチェック済み。アメリカって意外にお酒の量が少ないのね。持って行ったことないから知らなかった。1本は広島のお酒。買ったときの箱に入れたまま突っ込んだ。ずれないように細工がしてあるみたいだったし。もう1本はネットで頼んだ山形のお酒。これ、クール便で届けられて、「要冷蔵」と書いてあったので、あちゃー、クーラーバッグに入れて手荷物か、と暗くなったのだが、デパートの酒コーナーにいた酒メーカーのおじさんが、「10時間くらいなら大丈夫。うちも要冷蔵と書いてこのように冷蔵して売っているものもありますが、少々のことなら室温でも大丈夫なように作ってます」と言っていたので、スーツケースに入れた。保冷剤と一緒にクーラーバッグに入れて持っていこうかと思っていた、と言うと、「そこまでしていただけると良いですが」との返事だったが、やっぱり重いのでやめた。
で、そのスーツケースを宅配で出発2日前にshipしているので、実は「10時間」じゃないんだが。夏だし。トラックの中で煮えたか。「室温」じゃないじゃないか。まあ、いいわ。こういうときの「ま、いいか」は結構自然に出てくるな。
パッキングのときに、なんだかんだと詰め込んでいたら、総量が22kgになってしまった。エコノミークラスは20kgまでなんだから、だめじゃん。お酒は手荷物にしたくないので、まずは頼まれていた、五六あわせのお菓子の箱を出す。これ、結構ずっしりくる。仕方ない、手荷物だ。次に、レトルトのカレーを2個いれていたのを出す。これも結構重量あるのよね。ちょっとfeminineな靴も、と思って入れていたヒールがちょっとある靴も、「どうせ履かんわな」と出す。重いマニッシュな革靴は履いていくことにする。「置いてくればいいわ」と、ボディローションやシャンプーなどは丸々1本持っていこうとしていたのだが、これも別の容器に詰め替える。重いからね、こういうものって。
こうやって色々出していったら、18kgになった。おお、ならばパンツとシャツをもう一つずつ、と洋服を増やした。

まあ、21、22kgくらいだったら大目に見る、という場合も多々あるみたいだけど。真面目な私はきちんとしたかったりするわけよ。

とはいえ、アナログの体重計で量っただけなので、いい加減かも。実は20kg超えてたりして。