東京。昨夜は、外観だけおしゃれな老舗の天ぷら屋で夕食。内装は死んでいた。古い。感じのいい古さではなく、もともと安く作った内装が古くなっているという感じで、引き戸を開けて一歩入ったところで「あ、引き返したい」と感じた。ネットに頼ったレストラン探しはこういうこともあるからなあ。
えらく着物の襟をあけて、妙にもったいぶってしゃべって、説明の内容がさっぱりわからない色気ばばー給仕の女性と意思の疎通ができず、いやみったらしいものの言い方をする自分に気づく。「ですから、そういうことを伺っているのではなくて」と、自分でも「あら」と思いながらスラスラと慇懃無礼に言葉が色々出てきました、あたくし。だめね、未熟だわ、まだまだ。

時差ぼけであまりお腹が空いていない、というPとその部下のP2(同じイニシャルなため、番号で)にあわせ、コースではなく、刺身と天ぷらを注文。ものすごーく待たされた。2階のテーブル席には我々ともう一組、座敷に一組しかいなかったが、カウンターにたくさん客がいたのか。しかし、待ったわ。慇懃無礼の罰か。
天ぷらの味をどうこう言えるほどグルメでもないが、「まあ、おいしいと言っても差し支えないんじゃないの」という感想。安っぽいテーブルに、汚れた天井に、エアコンが効きすぎて寒いという中での食事は、酒でも飲まないとやってらんないわ、と言うのが正直なところ。山形の冷酒はおいしかった。
こっちの天ぷら屋にすればよかったかな。歩いてて先に見つけたのが、別の方だったのよ。やっぱりね、味だけじゃなくて雰囲気も大切なのよ。